ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

年度末ラッシュ/作戦会議

 5月になると、コンサートや発表会やパーティーなど、子供たちの学校は「End of the year○○」という行事で目白押しになる。夕べもみんのクワイヤのコンサート、先週はみんのバンドのコンサートとま〜やのクワイヤとオーケストラのコンサートがあった。高校でも、各種Honor Society のインダクションセレモニーやイベントがある。Honor Societyとは、実は私もよくわからないのだが(汗)、要するに成績優秀者に選ばれた生徒だけが入れるグループらしい。エミは数学とフランス語、それからナショナルオーナーソサエティーに加入が許された。中でもナショナルオーナーソサエティーに加入できるのはけっこう名誉なことらしく、わりと盛大な加入式が開かれるそうで、親にもきれいな封筒に入った招待状が校長先生の名前で送られて来た。
 実際エミはここまでずっとストレートAで来ていたので、これらのものに選ばれても驚かなかった。しかし、これとは別に、非常に驚かされたものがあった。彼女の今学期の中間の成績がガタガタだったのだ。
 たとえば、これまでずっとA+だったフランス語が今学期の中間成績ではC+だったり、他の得意科目も軒並みBだったり。成績表の備考欄には宿題の出し忘れとか、試験の点が低かったためなどと記されていた。ようするに今学期はろくに勉強していなかったということらしい。そういえば中間試験はヨーロッパに行く直前だったから、連日忙しかったし、風邪も引いてたし、気持ちも浮ついていたのかも。
 とにかく、これではいけないので、日曜日の午後にパパと二人でエミと話をした。パパから「We need to talk」と言われた彼女は、ただちに成績のことだとわかったらしく、自分の部屋の床の上にバタッとうつ伏せに倒れ、顔を両腕に埋めてメソメソ泣き出した。大袈裟な。可哀想やら可笑しいやらで、私は思わず吹き出しそうになったが、ここで笑っちゃいかんとぐっとこらえた。

はちこ「叱るために話に来たんじゃないのよ。作戦を練りにきたの。」
エミ「作戦って、何?」
はちこ「Operation "Bring up Emi's grades up again!" (エミの成績を元に戻そう!作戦)よ。」

 私のひょうきんな言い方が可笑しかったのか、エミは顔をほころばせた。
 期末試験まであと約1ヶ月。優先順位を立て直し、勉強をする時には集中できるよう邪魔な物は排除しないといけない。そのためには(1)来年はAP Calc(大学レベルの微積分)を取るつもりで、その準備としてパパと二人でこの一ヶ月ほどpre-calcの勉強をしていたのだけれど(7月に試験があるため)、その勉強は一旦止めて、今取っている授業に専念すること。(2)授業が終わったら、特別な用事がない限りすぐに帰宅して宿題を先に終わらすこと。そして(3)エミの部屋にあるパソコンではインターネットにつなげないようにして、期末試験が終わるまでは、自室からのネットはなしにすること。
 作戦会議のあとは、パパが神様の「恵み」について話をした。どんな失敗をしたとしても、神様は決して私たちを見放さず、必ずセカンドチャンスをくださること、そして神様が私たちに与えてくださっている能力を100%発揮できるように、私たちが神様に求めさえするならいつでも助けてくださること。そしてお父さんとお母さんも同じだよ、と。
 期末試験でどこまで挽回できるかわからないけれど、ベストを尽くしてくれればそれでいい。ベストを尽くしてそれでも成績が下がったままなら、それでもかまわないのだから。本人が自分で納得できる結果を出してくれれば、それでいい。

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