ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

多忙なり


 3月に日本に行く前に、『The Language of God』の翻訳の初稿を終わらせたく、今、スパートをかけてやっている。多分、来週いっぱいくらいには初稿は終わると思う。
 今回はぼぼるパパと共訳なので、私の方で一通り訳し終えた原稿はぼぼるパパにまわして、科学者の視点で訳文にチェックを入れてもらう。なにしろ、宇宙の起源、生命の起源、DNA解析の話など、サイエンスの話題がたくさん出てくるのだ。私も相当調べものをして、新しいことをたくさん学んだ気がする。
 サイエンスの話題がたくさんとは言っても、決して専門家向けに書かれたものではなく、むしろサイエンスにはまったくの素人が読んでも、十分わかるように平易に書いてある。そもそも、宇宙や生物の起源などについて科学的に説明することが目的ではないので、細かい部分はけっこうアバウトだったりもする。(たとえば、宇宙の年齢は「約140億年」という具合に。)
 また、彼自身の個人的な信仰の旅路に関する証も登場する。彼なりに、無神論者からどのようにして有神論者に変わったのか、そしてそこからさらに、どうやってイエス・キリストにたどりついたのか、というパーソナルな話が綴られている。これも、神の存在やキリストに関する神学的説明として書かれているのではないので、神学的解説を求める人には物足りないかもしれない。しかし、個人的な証なので、その分とてもパワフルだ。特に最後の章は、初めて読んだ時にも泣いたし、翻訳しながらも、著者の人生の上に臨んだ聖霊さまの力を感じて、涙が溢れた。
 本書は、明らかにクリスチャンと非クリスチャンの両方を読者として想定してある。神への信仰と科学は、矛盾することなく、一人の理性的な人間の中に調和を保ちつつ存在できるということがテーマであるが、バリバリに科学的な分析とバリバリにスピリチュアルな個人的な叙述が、一冊の本の中に違和感なく収まっているということ自体、彼が言わんとしていることが真実なのだと納得させられる。
 本書の翻訳出版の道が開かれたこと(しかも一般の出版社から!)、本当に感謝だ。

 そして、『The Language of God』の初稿が終わったら、やりかけの『Renovation of the Heart』(ダラス・ウィラード著)の翻訳に戻る。この本に関しても、私も手伝わせていただくことになったのに、神様の導きを感じる。
 うちの教会は、先日も書いたように、この10年で教会員数が10倍になり、今も勢いが衰えることなくどんどん成長している。興味深いのは、いわゆる「アウトリーチ」とか「伝道」のようなことは特にしておらず、スモールグループを大切にしつつ、ただコミュニティーの中で、教会として、また個人レベルで、教会の外の人々にも仕えているだけなのだが、それでどんどん人が集まってくること。
 そういうわけで、目下この教会の課題は、新しくやってくる人たちの受け皿を徹底させることと、教会に来ている人たちの霊的成長を助けることだ。去年、ウィロークリーク教会がリーダーシップカンファレンスで、ウィロークリークのこれまでのやり方では、教会員がどんどん枯渇しており、霊的成長を経験していないことがわかった、という発表をしたという話は、数ヶ月前の日記でもチラッと言及したが、うちの教会でもこの事実を重く受け止め、パスターたちは、教会に来る人たちの霊的成長、成熟を深めることを、アウトリーチよりも優先させている。
 前置きが長くなったけれど、その一環として、春には『Renovation of the Heart』リトリート、という泊まりがけの修養会が予定されており、ダラス・ウィラードのこの本を用いて霊の形成(Spiritual Formation)を実践的に学ぶことになっている。また、秋には、フルタイムのSpiritual Formation担当のパスターを雇うのだそうだ。
 それ以外にも、継続的な学びができるよう、いろいろな機会やリソースが提供されている。こういう流れの中で、私が『Renovation of the Heart』の翻訳に関われることになったのは、とても不思議であり、嬉しいことだ。
 『Renovation of the Heart』の学びをすることは、翻訳の上でももちろん役に立つ。でもそれ以上に、きっと神様は、私の霊を根本的に作り変えたくて、それでこんな機会を与えてくださっているのかなぁと思ったり。

 そんなわけで、ブログの更新も当分ままならなくなるかもしれませんが、元気にしています。この二冊の翻訳を、お祈りに覚えていただけると嬉しいです。

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