ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

雪かき/母の祈り

 昨日の午後から降り始めた雪が、3〜5センチくらい積もり、今日は朝から雪かき。特にうちは中学校の近くで、前の道が子供たちの通学路になっているので、ちゃんと雪かきしておかないと危ない。そうは言っても、どうしてもうすい雪の層が路面に残ってしまい、それが凍ってツルツルになり、実はもっと危険になるという話もあるが… 気温は低くても太陽が出てくれれば、表面の薄い層は解けてくれるんだけどね。
 土曜日、みんと話している時に、彼女も学校でうまくいっていないことがあると知った。演劇のオーディションに3つ続けて落ちて失意の中にいた上に、友達との関係もギクシャクしていたらしい。アメリカの高校の演劇部は、皆が順番に役につくわけでなく、実力主義。毎回オーディションがあって、受からないと役はもらえない。さらに裏方チームにも派閥があり、みんはどのグループにも入り損なっていて、気がついたら孤立してしまったようだ。そもそもあの子はそういった「派閥」みたいなことが嫌いなので、多分意図的に避けていたのだろう。「皆、私のことをゴミのように扱うんだもん」と言って悔しそうに泣いていた。中学生の頃は皆から慕われ愛されていたので、冷たい仕打ちをされるのが余計にこたえるのかもしれない。成長して、より大きな世界に出ていくと、こういうことはつきものだ。
 ケンブリッジから戻ってきたぼぼるパパに、早速その報告をすると、彼は「みんはもっと打たれ強くならんといかんな。強いキャラクター(人格)というのは、すぐに周りに振り回されたり、ちょっと無視されたくらいでいちいち影響されないことを言うんだ。あいつももっと練られて強くされないと。そういう時期なんだろう」
 なるほど、確かにその通りだ。彼の言葉に、やや動揺していた私は安心感を覚えた。しかしwimpyな母は、もう少しお手柔らかに(?)していただくよう、神様に祈った。みんに、the right amount of opportunities and successを与えてやってくださいと。何もかもうまくいかなくて、自信を失って卑屈になってしまわないように。何もかも成功して、思い上がって高慢にならないように。自分の能力を試すことのできる機会と、彼女の努力に見合った成功を与えてくださり、その中でも彼女がいつも謙遜と周りへの思いやりを忘れることがないよう訓練してください、と。
 そうやって、文字通りうめくようにしてみんのためにとりなしていたら、月曜日、学校から帰ってきたみんが嬉しそうにこう言った。「勘違いがあって、私、実はstudent assistant directorの一人だったの!」 
 顧問の先生がディレクターを務め、その補佐につく生徒4人のうちの一人がみんだったらしい。仕事の内容はマネージャーのようなもので、練習が遅くなる日は食事(ピザなど)をオーダーしたり、衣装を発注するためにみんなのサイズをはかったり、小道具の用意をしたり、etc. 要するに雑用係とも言えるが、なんと彼女にぴったりな役目だろう! あの子は世話好きだから向いていると思う。
 昨日は一回めの台本の読み合わせがあり、帰宅したのは9時近かった。役者でもないみんがなぜそんなに遅くまで?という感じだが、アシスタントとして、細々とした用事がいろいろあったのだそうだ。本人はとても楽しそうにしている。しかも、練習が終わったあと、皆で外で雪合戦をしたって…(^^;)
 万物の造り主であり、宇宙すべてを統べ治めておらえる神様が、ちっぽけな母親の祈りを聞き、ちっぽけな子供の人生に、こんなふうにして御手をのべてくださるなんて… 神様との関係の中で、私は何度も叫び出しそうになる。「主よ。人とは何者なのでしょう。あなたがこれを知っておられるとは。人の子とは何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは」

 主よ、子供たちは成長の過程の中で、一人ひとりいろいろなところを通りますが、あなたの義と恵みと憐れみに満ちた御目が彼らの上の注がれ、その善い御手が彼らを確かに導いておられることを信じ、感謝します。あなたに信頼して、今日も彼らをあなたの御手に委ねます。主よ、あなたの御思いのままに彼らを育て、訓練し、御国のために整えてください。そのために、私があなたの邪魔をすることがなく、あなたが子供たちの人生でなさっていることを、親としてうまくサポートしてくことができますように…

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