ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

高校のオープンハウス

 アメリカの学校には、「オープンハウス」なるものがある。新学期が始まって間もなくの頃、夜、保護者が学校に行って、先生たちに会ったり教室の様子を見たりする機会だ。個人面談のようなものではないのでゆっくり話はできないが、とりあえず、どんな人が自分の子供の今年度の先生になったのかを確認することができるし、学校の設備(図書館とか音楽室とか)を見て回ることもできる。
 夕べは高校のオープンハウスがあった。他の高校ではどうだかわからないが、娘の高校では、保護者に子供の時間割が渡され、時間割に従ってその先生の教室に行き、先生の自己紹介やその授業の概要について聞くようになっている。各先生のところに10分ずつ割り振られており、クラスとクラスの間は移動のために10分取られている。まず最初に全員が体育館に集まり、校長先生の挨拶を聞き、ベルが鳴ると校長先生が、「では、行ってらっしゃい!」と保護者を送り出す。保護者はわが子の時間割と校内の教室の地図を手に、1時間目の先生の教室に向かって走る。教室に到着した頃に始まりのベルがなり、先生の話を10分聞く。するとまたベルがなり、次の教室へと移動。10分後にまたベルがなり、二時限目のクラスの先生の話を聞く…という具合だ。
 娘の高校は南棟と北棟があり、両者間を移動するのに徒歩8分くらいかかる。時間割によっては、次のクラスに遅刻しないように移動するのはかなり大変だ。普段わが子がどんな苦労をしているのか、親も実体験することができて、なかなか貴重な機会である。
 4年前、エミが1年生の時のオープンハウスの晩は、土砂降りの雨だった。雨の中を北棟から南棟へ、またその逆を走って移動するのは本当に大変で、子供たちはこんなことを毎日しているのかと、感慨深いものがあった。その後のオープンハウスは、幸いずっと天候に恵まれているが、子供たちにとっては、1年のうちには当然雨の日もあれば、真冬の厳寒や大雪の日もあるし、カンカン照りの暑い日もある。まだ若いのだから、これくらい歩いたって全然問題はないだろうが、ご苦労様なことだと思う。
 高校のオープンハウスに参加したのは今年で早くも5年目。これが、みん、ま〜や、そしてケンが高校を卒業するまで、あと9年続くのか… これだけ子供たちがお世話になるのだから、もっと積極的にボランティアをしよう、と思った夜だった。

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