ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

Bちゃんとの会話

 Bちゃんのこと。先日ちょっと書いたように、Bちゃんは最近うつ病と診断され、薬を飲み始めた。病院にもしばらく入院していた。
 Bちゃんのことを考えるととても心が痛んだ。どんなにか心細く不安だったろう。どんなにか辛かったろう。今だって辛いだろう… でも、長い目で見るならば、神様は必ずやBちゃんのこの経験を益とし、良いものを生み出してくださるに違いない。この体験は、彼女にとって恐らく人生のターニングポイントとなり、かけがえのない貴重なものとなるに違いない…
 私は心からそう思えたので、Bちゃんを励ましたい思いもあり、このように言った。(実際の会話は英語で、ちょっとニュアンスが違うのですが)
 「辛かったろうね。怖かったろうね。でも、これは本当に貴重な体験となって、Bにとっても、必ずや益になるよ。感謝だねぇ」
 するとBちゃんは暗い顔をしてこう答えた。「I don't think so... 少なくとも今はダメ。私が精神病棟で見たものは、とても怖いものだった。あんなもの、見たくなかった…」
 それを聞いて、私はハッとした。
 Bちゃんは40代の重度のうつの女性と同室だったそうで、Bちゃんが同じ部屋にいるときにその人は自殺をはかり(未遂に終わったらしいが)、そのことが起きたとき、ドクターやナースたちがドヤドヤと部屋に入ってきてちょっとした騒ぎになり、とても怖かったのだそうだ。
 その人はBちゃんに背を向けて座っていたので何をしているのかBちゃんは気づかなかったそうだが、自分も同じ部屋にいたのに気づかなかったことで自分を責めてしまったり、自ら命を断とうとする人を目の当たりにしてしまったりして、まだ若いBちゃんにはどれだけ重たかったことか…

 神様の視点から見れば究極的には感謝な体験であるには間違いなくても、苦しみの渦中にあるBちゃんの「今の」感情を受け入れ、もっと寄り添ってあげなければいけなかったと教えられた。

 

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