ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

『風と共に去りぬ』

 今日の午後は、エミが借りてきた『風と共に去りぬ』のDVDを観た。子どもの頃にTVで観て以来だった。はちこ母が、スカーレットのラストのセリフ「明日は明日の風が吹く」が好きで、よく言ってたっけなぁと思い出す。英語では、"After all, tomorrow is another day"なんですね。この日本語訳はタイトルにもうまくかけていて名訳だ。

 レット・バトラーは、記憶ではもっとかっこいいはずだったのに、今回改めて観て、結婚してからのレットは全然ダメじゃん、と思った。お金の力にものを言わせて、スカーレットに贅沢をさせて、それで彼女を自分のものにしたつもりになっていたのかもしれないけれど、彼女の心は已然アシュリーにあるのを知ると、嫉妬ですっかりだめになってしまう。スカーレットのような女性を愛するつもりなら、もっととことん、最後まで愛し抜くつもりでないと… そうすれば、最後にようやく彼女が自分の本当に気持ちに気づいたときに、包容力をもって受け止めてあげることができただろうに… 
 アシュリーはアシュリーで、メラニーのような素晴らしい女性と婚約し、結婚したなら、なぜそこでスカーレットを抱擁する? なぜそこでキスする? ばかたれ!と思った。スカーレットみたいな子は、悪気はないんだろうけど思い込みが激しくて、何でも自分の都合の良いように解釈しがちだから、アシュリーがはっきり言ってやらないと、わからないんだよ。
 そしてスカーレット。彼女の逞しさは素晴らしいかもしれないけど、いくら"After all, tomorrow is another day"と言ったところで、過去の経験や失敗から学ばなければ、結局同じことの繰り返しで成長しないんだよ…と、私自身の愚かさと重ね合わせつつ、妙に覚めた目で最後の彼女のセリフを聞いた私でした。(それにしても、彼女のタラへの執着は、一体何なのだろう…)
 こういう登場人物たちに囲まれて、メラニーのキャラクターは光ってたなぁと思った。特に印象に残ったのが、強盗が家にやってきたときのこと。スカーレットが賊を撃ち殺すのだけれど、そのときメラニーも刀を持って寝室から降りてきていた。そしてスカーレットが賊を倒したのを見て賞賛する。血を流して倒れている強盗の所持品をスカーレットと一緒にチェックしながら「ほかのポケットも調べて」とスカーレットにうながすところなど、思わずうなった。また、アシュリーの誕生日に姿を現したスカーレットを受け入れる場面も、本当にあっぱれだった。ただ優しいだけでなく、ましてやお人好しというのでもなく… 私の目には、スカーレットよりもメラニーの方が、はるかに「強い女性」に見えたなぁ。

 とか言いつつ、実は中学生の頃の私は、ヴィヴィアン・リー(スカーレット)の髪型の真似したりしてたのよねー。なつかしい。

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