肘部管症候群ほか
1年半くらい前、朝目が覚めたときに、左手の小指と薬指がしびれてまったく動かなくなっていることがあった。ギョッとして、「どうしたんだろ?」と思っていると、10秒後くらいにはすぐに感覚が戻ってきて、あとは何事もないので、あまり気にせずにいた。
ところがその後も何度かそういうことがあったので、主治医に聞いてみると、「寝てるときに手を体の下にはさんでたんじゃない?」と、いともあっさり。そんなにたいしたことではないのかなと、再び放置した。
それでも、日中に指がしびれる感じがあったりして、ちょっとネットで検索してみたら、たいしたことない場合もあるし、怖いものが隠れている場合もある、医師に診てもらったほうがいい、という記事を発見。
そういえばここ数年、軽い首のコリがとれない感じがあったし、何か頸椎の問題かしらん?と思い、医師に診てもらうことにした。それがこの8月。
でも保険の都合で何かといろいろ面倒くさく、9月下旬に首のMRIをとり、10月の第一週めに、ようやく診てもらうことができた。診断では、首はまったく問題なく(MRIもレントゲンも、Beautiful!と言われた)、これは「肘部管症候群」という症状でしょう、とのこと。
「小指と薬指の感覚と、指を伸ばしたり閉じたり開いたりする手指の筋肉を支配している尺骨(しゃっこつ)神経が、肘の内側の肘部管というトンネルで圧迫や引き延ばしを受けて発生する神経麻痺」ということらしい。あまり肘を曲げないようにと言われたのだけれど、そういうわけにもいかんでしょう…?
で、今週また専門医に診ていただき、就寝時に左腕に装着するギブスをオーダーメイドでつくってもらった。ギブスといっても簡単なものだけれど。肘を軽く45度くらいに曲げた状態に固定し、寝ている間、肘をキュッと曲げてしまわないようにするものらしい。そして昼間は、肘パッドをあてる。なんでも、神経が外側にはみ出している状態なので、刺激してはいけないらしい。この症状が進行すると、筋肉が痩せて指が動かなくなったり、鷲の爪のように曲がってしまったりするのだそうだ。
そんなわけで、夕べからギブスをつけて寝始めたけれど、朝起きたら外してあった。ぼぼるパパに言わせると、私が寝ながら自分ではがしていたらしい。中がむれる感じがして、あまり付け心地はよくないのよね。でもまぁ、このギブスも作るのに150ドルもかかったので、ちゃんと使わなくちゃね。(って、そういう問題か?)
話はかわって、チリの落盤事故の救出、素晴らしかったですね。閉じ込められてしまった33人の作業員の方たちが、こんな極限状態になっても人間の尊厳を失わず、最後まで助け合い、励まし合って、秩序を保って耐え抜かれたことに、ただただ敬意を表します。リーダーの方の賢明な判断と指導もすばらしい。
(ほんとうは、今ちょっと大変なことになっているのだけどーー私の肘ではなくてーー、神様の守りに支えられて、こうして普通にしていられることに感謝です。)