ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

ほほえみながら後の日を待つ

5月になると、子どもたちの学校が年度末で、各種発表会やら表彰式やらで毎日のように行事が入る。週末はケンのサッカーも始まったので、連日忙しい。ようやく暖かくなってきた日中は(というか、ほぼ夏になっちゃったけど)、窓を開け放してあちこちのプチ大掃除。

 先週の木曜日は、ケンのMath Bowlというシカゴ南と南西郊外の小学校の算数コンペティションがあった。ケンは学校代表の一人として参加したけれど、個人入賞はならず。団体では5位に入った。

 土曜日は、シカゴ大学の日本人学生会主催の「祭り」というイベントに行ってきた。このイベントの収益金は、すべて日本の災害援助のために送られる。特に、岩手大学の学生の学費補助に回るらしい。ブロードウェイで活躍する日本人コメディアン小池良介さんや、シカゴの和太鼓チームの方たちなどがいらしてくださった。

 昨日はま〜やの中学校の音楽プログラムの表彰式。ま〜やと仲良しの男の子でケンの親友ジョーイのお兄ちゃんであるマイケルや、赤ん坊の頃からよく知っている男の子のロビーが賞をいただいて、私もすごく誇らしかった。ま〜やは、友人たちのために手をたたき過ぎて手に水ぶくれができたと言っていた。(笑)ロビーの一番上のお姉さんは今年高校卒業で、表彰式の後、このお母さんと手を取り合って泣いてしまった。「あんなに小ちゃかった子たちが、こんなに大きくなって…」と。この時期の母親たちはとにかくおセンチ(死語?)で、涙もろいのですよ。

 今夜は、ケンの小学校のクワイヤによるミュージカル「ライオンとネズミ」の上演。ケンはライオン役。コスチュームを用意するのは親の役目で、私は陳腐なコスチュームしか用意できなかったので観に行くのがちょっと怖い… でもケンは、「ぼくはママが作ってくれたコスチューム、好きだよ!」と言ってくれたけど…

 さて、母の日の日曜日のこと。この日はスピーカーとしてリズ・カーティス・ヒッグスが来た。彼女は"Bad Girls of the Bible"というミリオンセラーの本の著者。著者本人が若いころ放蕩の限りを尽くしていたとかで、有名な本なのだけれど、なぜか私は表紙があまり好きではなく、手に取ったこともなかった。その著者が来ると聞いたときも、たいして何とも思わなかった。
 ところが。リズはてっきりスリムでセクシーな熟女系の人なんだろうと思い込んでいたら、全然違った。私の大好きな肝っ玉母さん系の、あたたかそうなおばちゃんだった。彼女のメッセージも励ましに満ちて、とてもあたたかかった。

 彼女はメッセージの最後のほうでこう言った。「すでに大きくなった子どもを持つお母さんたちは、『こうすればよかった、ああすべきではなかった』と後悔することがたくさんあって、自分を打ち叩きながらこの日を迎えているかもしれませんね」
 それを聞いて私は、「あっ、私のことだ!」と思った。実はここ最近の私は、なぜだか母親としての自分を責める思いにさいなまされていて、ずっと気が沈んでいたのだ。この朝も、そういう思いを胸に抱えて教会に来ていた。
 そのあとリズが何を言ったか、はっきり覚えていない。とにかく、神様の恵みのことを語っていたと思う。母親にも恵みが必要で、神様はそれを十分に与えてくださっている、というような…
 それから、リズは母の日にはお約束の箴言31章を引き合いに出した。「母の日にはいつも31章が出てくるから、私は嫌なんですよ。私はこういう女性からはほど遠いですから。あっはっは!」と豪快に笑い、そしてこう言った。「でも、25節だけは好きなんです」

 この箇所の「力と気品を身につけ、ほほえみながら後の日を待つ」の後半は、英語ではlaugh at the time to comeとなっている。なぜ後の日を笑うのか。それは、神様の持っておられるビッグピクチャーを知っているので、将来について何も恐れたり不安に思ったりすることがないからだ、と。
 今しがた、改めてBlue Letter Bibleでこの箇所の原語の意味を調べてみたら、「ほほえみ」に相当する箇所は、「あざけって笑う、からかって笑う」という意味だとあった。これは「ほほえみ」とは随分印象が違う。さらにESV Study Bibleのこの箇所の解説を見ると、She laughs at the future, in contrast with being worried or fearful about it とあった。リズが言っていた通りだ…なんという豪傑母ちゃんだろう!

 私は31章の母からはほど遠い。母の日のたびにこの章の話をされるのは実際キツイ。でも、リズが言うように、神様の恵みを信頼し、主がご覧になっているビッグピクチャーを信じるならば、私もまた将来に向かって豪快に笑うことができるのかもしれない… この母の日、私の思いをよくご存知の神様から、そんな励ましを頂いた気がした。

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