ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

仕事/ケンのマスク

 今週もあっと言う間に過ぎてしまった。何とか今週中に終わらせたい仕事があったのだけれど、昨日、今日と、予定外の仕事(奉仕)が急に入り、結局来週に持ち越しに。(週末は翻訳の仕事はしたくないので。)といっても、今週中に終わらせる予定の仕事の締め切りは11月末なので、余裕はたっぷりある。だから、突然入った奉仕も、ノーと言わずに喜んで引き受けた。
 11月末が締め切りの仕事とは、1月に東京で開かれる予定の、都市部での教会開拓に関するセミナーの資料の翻訳。(私のほかに二人の方との分担作業で、私の担当はA4で80ページ分。これが結構多いのよ。汗)著者はティム・ケラー師。内容も知らないままに引き受けたのだけれど、翻訳し始めてびっくり。私の担当部分にGospel Theologyという章があり、ちょうどスコット・マクナイトがThe King Jesus Gospelで語っていることと基本的に同じだった。


 さて、ケンは今、ハロウィン用のコスチューム造りにご執心である。何だかよく分からない日本のアニメのキャラクターのマスクと小道具を手作りしている。
 厚紙を細長く切ったものを何本も用意し、それを重ねて、自分の頭にピッタリのサイズのマスク型を造る。その表面に細長く切った新聞紙を小麦粉で造ったペーストに浸して何重にも貼付ける(ペーパーマシェ)。完全に乾かして、さらに貼り付ける。顔の部分ができたら、角を段ボール紙で作って、それをマスクに接着。そこまでできたのがこの写真。

 しかし、ここまで来るのも楽ではなく、このマスクは実は二つめ。一つめは、ペーパーマシェをしている最中に、崩れてきてしまったのだ。ケンはがっかりして泣いた。自分が必死になっていることがうまくいかないと、悔しくて泣いてしまうのだ。(過去にも折り紙が思うようにできなくて大泣きしたことがあった。)悔しい気持ちは分かるけど、思いどおりにいかなかったからといって、いちいち大泣きするのはそろそろ卒業してほしい。そう思って今回は、私は特に慰めもせず、放置した。ケンはしばらく一人でプチかんしゃくを起こしていたが、そのうち涙を拭いて、「マスクを造り直すのに、靴箱がいるんだけど、古い靴の箱、高いところに置いてあってボクには取れないから、取ってくれる?」と頼みにきた。そうやって、落ち着いてちゃんと頼みにくることは、もちろん聞いてあげましょう。マスクの台を作る厚紙は、古い靴の箱を分解し、それを細長く切って使っていたらしい。なるほど。
 ケンには、「最初はちょっとかんしゃく起こしちゃったけど、諦めず、すぐに気を取り直して、もう一度やり直そうとするのは、とても偉いよ」とほめてあげた。
 顔の部分が無事にできたら、次は角。角の成形は、ケンは難なくこなしたが、それをマスクに取り付けるのが一苦労。でもそこも何とかクリアして、夕べはもう一膜、ペーパーマシェを貼っていたのだが、そのとき、角が一本取れてしまった。ケンの「ああ〜っ」という悲鳴が聞こえ、私は、「うわぁ、また泣くか!?」とヒヤリとしたが、今回は泣かなかった。涙をこらえているのが伺えたが、泣かなかった。泣くかわりに、どうすればそこからリカバーできるか、一生懸命考えていた。私は、「がっかりしたでしょうに、泣かなくて偉かったね。納得いくまで頑張るんだよ」と励ましの声だけかけた。
 今日は、角を修繕するのに必要だとケンが主張するエポキシパテとやらを買いに行くのにつきあった。修繕の作業は、ペーパーマシェが完全に乾いてからするらしい。本人は、「ボクの工作能力の限界に挑戦するんだ」などと言っている。難しいのは承知でやっているようだから、たとえうまくいかなくてもがっかりせず、とにかく頑張ってほしい。

ホーム日記ミルトスの木かげで(最新)