ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

今度はみんが

 3年前、エミが高校4年生のとき、初めての高速道路を使った遠出で、ちょっとした事故を起こしたことがあった。(こちら
 今度は、同じく高校4年生のみんが、プチ事故を起こした。
 ずっと暖冬だったシカゴだが、昨日はついに雪。朝9時頃から降り始め、午後には悪天候警報が出ていた。降雪量としてはそんなに多くない気がしたが、いかんせん降り続くので、道路の状態は悪い。
 みんは日中、降り始めの9時過ぎに自分で運転して片道25分の友達の家に遊びに行っていた。(期末試験が終わり、学校が休みだったため。)そして、夕方4時頃に戻ってきた。「かなり運転しにくかったけど、気をつけて頑張った!」と本人は誇らしそうで、悪天候での運転を無事に成し遂げたことに、達成感を覚えている様子だった。
 その晩、6時頃にまた出かけると言うみんに、私は「こんな天気の悪いときは、運転しないほうがいいよ。予定はキャンセルしたら?」と言うと、「でも、今日はずっと前から計画してたエムラのサプライズの誕生日会だから、どうしても行かなくちゃ」と言う。何でも、みんがエムラを夕食に誘い出し、そのあと別の友達のところにちょっと寄ると、実はそこには大勢が待ち構えていて「サプラーイズ!」という算段なんだそうだ。近場のレストランにするから、というので、大丈夫かなと思って出かけることを許可した。
 その時間は、ちょうどぼぼるパパも帰ってくる時間帯なので、彼に何時に駅に到着かを聞くために電話すると、こんな日は迎えに来なくていい、歩いて帰ると言う。でも、こんな日だからこそ迎えに行くよ、と言って私は迎えに言った。案の定、嫌な感じの道路状況だった。ちょうど彼をピックアップしたとき、彼の携帯がなった。みんからだった。一回目は出るのが間に合わず、私は、「どうせ間違ってボタン押しちゃったんじゃない? 今ごろ食べてるはずだよ」。でも彼は、「事故でも起こしたんじゃないだろうな」と不安げ。それで、彼からかけなおしてみると… やっぱり事故だった。
 交差点で左折しようとしたとき、進みかけてから止まったら、後続車に追突されたらしい。そもそもみんは、雪が積もっていて車線がどうなっているのかわからず、左折車線ではなく直線車線にいて、そこから曲がろうとしてしまったそうだ。後ろの車も、雪ですべってすぐに止まれなかったのかもしれない。
 相手の人は、みん曰く「remorseful old black man(非常に申し訳なさそうな黒人のおじいさん)」。おじさんも、追突した車の中から出てきたのがちびっこいアジア人の女の子で、困っちゃったんじゃないのかな。そのおじさんのほうが、「車をこちらに寄せて停めましょう。警察を呼びましょう」と事故後の処理を先導してくれたらしい。そして、「自分が悪かった」とおっしゃってくださったらしい。実際には、みんにも問題があったのに。まぁ、車線が分からなかったのは雪のせいだし、天候がらみの事故ということで、どちらもチケットを切られることはなかった。
 みんはと言えば、実は彼女の車は、つい1週間ほど前に、ぼぼるパパがみんが前にぶつけて壊したバンパーを、取り替えたばかりだった。修理に出すと高いからと、オンラインでパーツをオーダーし、自分で取り替えたのだ。見事に修理してもらったばかりの車を再びぶつけ、バンパーがまたもやゲチゲチになって中身が見えちゃってる状態になり、みんはすっかりしょげてしまった。
 近場だったので、事故の知らせを聞いてすぐに私たちが駆けつけることも可能だったが、あえて本人に対処させた。雪降る中、せっかくこれから食事にというところで事故に遭い、本人もこたえたことだろう。実際、事故直後はしっかりしてたけど、途中からすごーく嫌になってしまったと言っていた。二度とこんな目に遭いたくない、天候の悪いときはもう運転しない、と言っている。大変結構なことだ。悪天候を甘く見てはいけないということ、事故そのものは大したことがないとしても、いったん事故を起こせば、後処理が大変なのだということを、身を以て体験できたのだから。そもそも、日中の運転がうまくいったことで、ちょっと自信過剰になっていたのだと思う。ちょうどいい具合に天狗の鼻がへし折られ、本人も反省し、これもまた神様の憐れみによる御業だったのかもしれない。
 ただ、後からむち打ちなどが出ないだろうかと、それだけがちょっと気がかり。みんが言うには、大した衝撃ではなかったらしいけど。まぁ、そのときは緊張していただろうから、わからないね。本当に何でもないように、祈る。
 その後、とにかく気を取り直して食事をし、サプライズパーティーも大成功だったらしい。まぁ、よかった、ということにしましょう。

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