LOVE (III)
今日読んでいた本("The Good And Beautiful God") に出てきた詩。感動したので、訳してみました。
LOVE (III)
by George Herbert
Love bade me welcome. Yet my soul drew back
Guilty of dust and sin.
But quick-eyed Love, observing me grow slack
From my first entrance in,
Drew nearer to me, sweetly questioning,
If I lacked any thing.
A guest, I answered, worthy to be here:
Love said, You shall be he.
I the unkind, ungrateful? Ah my dear,
I can not look on thee.
Love took my hand, and smiling did reply,
Who made the eyes but I?
Truth Lord, but I have marred them: let my shame
Go where it doth deserve.
And know you not, says Love, who bore the blame?
My dear, then I will serve.
You must sit down, says Love, and taste my meat:
So I did sit and eat.
愛
"愛"が私をあたたかく招き入れてくださったのに、私の魂はしりぞいた。
ちりと罪にまみれていたから。
しかし敏い目をお持ちの"愛"は、私のためらいに気づかれた。
私が戸口に入ったそのときから。
私に近づき、優しくたずねてくださった。
何か足りないものがあるのか、と。
ここにふさわしい客人がいないのです、私は答えた。
"愛"は言われた。おまえがその客なのだよ。
薄情で恩知らずな私がですか? ああ、愛しい方よ。
私にはあなたに目を向けることもできません。
"愛"は私の手を取り、微笑みながらお答えになった。
誰がその目を造ったのか、わたしではないか?
そのとおりです、主よ。しかし私はそれを汚してしまいました。私は恥を
受けるにふさわしい者です。
おまえは知らないのか、"愛"は言われた。だれがその咎を負ったのかを。
愛しい方よ、では私があなたにお仕えいたします。
"愛"は言われた。おすわりなさい、そして私の食事を味わいなさい。
そこで私はすわり、それをいただいた。
(ジョージ・ハーバート はちこ訳)