ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

アメリカの受験産業

 高校三年生(日本でいう高校二年生)にもなると、ACTだのSATだのPSATだののテスト準備のためのいろいろな案内が送られてくる。これらのテストは、日本にはそれに相当するものはないけれど、一番近くて共通一次のようなものだろうか。全国共通の標準テストで、その点数のいかんによって、受験できる大学が決まってくる、というような。日本の場合は高校三年(シニア)の1月に共通一次があるがアメリカのこれらのテストは、試験が3年(ジュニア)の時から始まる。そして複数回受験することも可能で、ACTだと、そのうちの成績のいい方を受験する大学に送ることができるようになっているらしい。
 また、PSATとはSATの前段階のテストで、二年次と三年次に受験できる。エミの高校では、二年生と三年生はPSATを受けることが必須。二年次がお試しで、三年次が本番といったところか。PSATというのは単にSATの前段階というだけでなく、このテストでの成績が良ければNational Merit Scholarshipsという奨学金に自動的に申し込むことができるようになっている。申し込むことが許された生徒はセミファイナリストと呼ばれ、セミファイナリストの中から、さらに厳しい審査を経てファイナリスト(奨学金受賞者)が決まる。ファイナリストには選ばれなくても、その他いろいろな奨学金があって、うまくすればそのどれかがもらえるかもしれないらしい。(といっても、金額はファイナリストでも2500ドルだけど…)
 そんなわけで、アメリカにはアメリカなりの受験競争があるんだなぁと、こちらの事情にはまったく精通していない外国人の私やぼぼるパパは、目を白黒させることしきり。
 いろいろ考えていると、やはり事情がよくわかっていないことによる不安が襲ってくる。エミはクラブ活動ばかりに熱心で、自分であまりいろいろ調べるということはしないし。でも不安に流されてはいけないよね。英語の表現に、「Do your homework!」というのがある。自分がなすべき準備や下調べはちゃんとやりなさい!という意味だ。神様が「日々の労苦は十分にある」とおっしゃられたことを思い出す。「(敵を)わたしがあなたの手に渡し、あなたが彼らをあなたの前から追い払うからである」(出エジプト23:31)という主の言葉も思い出す。自分がなすべきhomeworkをしないで、いたずらに不安がっていたり、逆に、根拠のない「きっと大丈夫だから!」という高慢な平安の上にあぐらをかいていてはいけない。結果はもちろん主に委ねる。しかしそこにいたるまでは、一歩一歩の導きと力を主に求めつつ、しっかりとhomeworkをしよう。

追記:ぼぼるパパに、「共通一次なんて、死語だよ。今はセンター試験って言うんだ」と言われた。あっ、そうだったっけ。

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