ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

夕べの舞台

 夕べのエミの演劇の舞台は、なかなか面白かった。 『Anon(ymous)』という、ホーマーのオディッセイを現代風にアレンジしたお芝居で、現在世界中に3300万人の難民がいると言われるが、そんな難民の一人である若者が主人公。戦地をくぐり抜けてアメリカにたどり着いた一人の若者の目線からアメリカ社会を描き、彼が母を思いながら生き延びるために旅を続ける、という筋。とはいえ、舞台だからかなり抽象的で幻想的、言われなければ何のことだかよく分からないストーリー、というのが正直な感想だったけど。
 エミの役は、肉屋の親父のペットの鳥。この親父はどうもうさん臭く、どうやら時には人を殺して人肉ソーセージなども作っている様子!?
 エミは、頭にカラフルな羽をいっぱいつけて、超ミニのワンピースにハイヒールをはいて登場。そしてヴァイオリンで物悲しい(薄気味悪い?)メロディを奏でる。難民の若者がこの親父のところに紛れ込み、あわやソーセージにされるか?という時、鳥が若者を助け、この親父を殺すように仕向ける… なかなか怖い場面だった。私はショックを受けて(観に来るまで内容を全然知らなかったので!)、思わず隣に座っているケンをハグしながら「怖い、怖い!」と言うと、ケンは落ち着いた口調で、「大丈夫だよ、ママ。全部作り話なんだから。」
 ケンスケはなかなか鋭くて、最初に難民キャンプの工場で働く女性達が登場する場面があり、その中の一人が息子は死んでしまったと嘆いているのだが、物語の三分の一くらいに来たところで、ケンは「あっ、わかった! あの若者は、あの女の人の息子なんだよ!」 私はケンに指摘されるまで気づかなかった…(汗) ケンの言うとおり、物語の最後で二人は再会する。

 エミ以外にも知っている子が結構出演していて、みんなグッジョブでした。来月はミュージカル『コーラスライン』を上演する。エミはここでもアジア人の女の子の役で登場するらしい。楽しみだ。

 あ、 『Anon(ymous)』のストーリーを説明しているページ発見。こちら。

 エミは今朝は、朝8時半からAll Stateの演劇のピットオーケストラの練習のため出かけていった。(All Stateの演劇とは、イリノイ州の高校生の中からオーディションで受かった子たちで上演される演劇。実際の上演は来年らしい。)夜は『Anon(ymous)』の千秋楽のため、帰りは今日も10時過ぎになるらしい。やれやれ。

ホーム日記ミルトスの木かげで(最新)