ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

ケン帰ってきた/旅行7日目

 ケンは昨日、キャンプから無事に帰って来た。ものすご〜く楽しかったそうだ。でも、「寂しくなって泣いたりしなかった?」と聞いたら、「ん〜、not really.」との返事。微妙だね。やっぱりちょっとはお家が恋しくなった瞬間があったのかな。
 キャンプ場に迎えに行くと(途中で道に迷って大変だったが)、ケンはまるで自分の家の庭のようにキャンプ場を案内してくれた。広々として、でも子供の足で歩いて移動するのが苦痛でない程度にこじんまりし、キャビンもきれいだったし、とても良い場所だった。
 予想通り、シャワーは一回も浴びなかったらしい。歯はちゃんと朝晩毎日磨いたと言っているが。このキャンプは、キンダーから2年生までが三日間、3年生から5年生までが五日間(後半三日は日程がだぶる)となっている。上級生の子供がいるお母さんと話していたら、彼女の息子は五日間のうち、シャワーを浴びたのも歯を磨いたのも2回だけだったのだとか。しかも、クツはなくす、水着はなくす… 「どうしてクツなんかなくせるのよ!?」とお母さんは驚いていた。(笑)
 身の回りのことは全部自分でやって、一人でできないことは友達に助けてもらって、なかなか良い経験をしたようだ。来年のキャンプも楽しみだね!

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 NY、NJ旅行の7日目。
 かきごおり先生のお宅から、朝9時過ぎのバスに乗って再びマンハッタンへ。この日は主にミッドタウンを歩き回った。まずはポートオーソリティーから歩いてM&Mワールドへ。M&Mやグッズがいろいろある。そこを出ると、48丁目の音楽通りと呼ばれる道に行き、楽器店を見て歩く。サム・アッシュで、エミ、みん、ま〜やがそれぞれ自分の楽器用のソロの楽譜集を購入。
 そこを出ると、6番街(アベニューオブアメリカ)を北上し、ロックフェラーセンターを過ぎたあたりにあったカフェでランチ。ここは前日のNY大学の近くのカフェとは違い、ビジネスマン・ウーマンらしき人たちでごったがえしていた。ここでも私と娘たちはNY式(?)サラダバー。
 お昼を食べたら、目指す近代美術館(MoMA)へ。エミとみん、パパ、ま〜や、ケン、私の二手に分かれて観てまわる。MoMAは結婚前のぼぼるパパと私の定番のデートスポットだった場所。ぼぼるパパから近代美術に関するいろんな講義を聴かされ、いろいろ教えてもらったものだった。「はい、この絵は誰の絵?」「スラー」「特徴は?」「点描画」「じゃあ、この絵は?」「ドガ」「特徴は?」「印象派で、踊り子の絵が多い」などなど…(私が絵を見ながら答えさせられているのです。) なつかしい。他にも、アンディ・ウォーホルとかロイ・リキテンシュタインとかね。パパはかつて私にしたように、ケンとま〜やにも絵の解説をしようとしていたが、最初の二枚で子供たちは解説に飽きた様子。自由に心のおもむくままに鑑賞していた。それでいいよね。本人たちは楽しそうだったんだから。でも、ポラックの絵を見つけた時、ケンが自分から「これはジャクソン・ポラックだね」と言った時は、パパはそれはそれは嬉しそうな顔をしていた。ケンの小学校の美術の先生のお手柄だ。ケンは5月に遠足でシカゴの美術館に行って来たばかりだったので、覚えていたらしい。でも、ケンやま〜やのお気に入りは、クレーミロだったかな。可愛いもんね。
 ぼぼるパパは、ブラックの『ギターを持つ男』の前で記念撮影。わが家には、ぼぼるパパの作品で、彼が学生時代にこの絵をモチーフにして描いた習作がある。

(この背後の絵。『ギターを持つ男』と比べてみてください。)
子供たちはブラックの絵を観て、「あれ、これ、うちにもない?」と言っていた。私が今回とても印象に残った作品は、ミニマリスト、アド・ラインハートの「Abstract Painting」という、ただ真っ黒いだけの四角い絵。(こちら。)最初はなんだこりゃと思ったけれど、解説を読んだら、一見何の変哲もないただ黒いだけの絵のようでいて、そこには計算され尽くした徹底的なこだわりがあることを知り、感動。
 絵だけでなく、さまざまなオブジェも展示されていた。白い壁にピンクの板が立てかけてあっただけのものとか。うちの廊下にも、使わなくなった戸棚の板が一時的に立てかけてあって、「これがアートだっていうなら、うちの廊下の戸棚の板もアートかもね」とみんなで笑った。(それは違うって?)
 美術館なんて、ケンやま〜やは退屈するだけかと思ったら、思いのほか家族全員とても楽しむことができた。また家族でNYに行くことがあれば、グッゲンハイム美術館メトロポリタン美術館にも行きたいな。メトロポリタンは、美術館の外にいる大道芸人も面白いんだよね。
 MoMAを後にしたら、五番街に出て、セントラルパークに向かって北上を続ける。街の雰囲気を楽しみつつ公園の南側をちょっと歩いて、地下鉄に乗ってまたポートオーソリティーまで戻った。そしてバスで再びかきごおり先生のお宅へ。

 先生のお宅では、分厚いお肉をたくさん焼いて、美味しいお食事。先生の3人のお子さんとうちの子供たちの年齢が近いため、子供たちはすっかり意気投合して、自分たちで楽しくやっていた。この晩は私たちも、先生ご夫妻とゆっくりお話をすることができて感謝だった。
 かきごおり先生は、知る人ぞ知る、お天気フリーク(?)なので、しばらくはぼぼるパパとそっち系の話で盛り上がっていた。(笑)また、私とかきごおり先生は、実は学生時代、関東地区KGKで活動時期がだぶっていたということが判明。(先生の方が私より少しお若いけど。)どこかですれ違っていた可能性もある。先生は名簿に出ていた私の名前(旧姓の)に覚えがあるとおっしゃっていた。それが20数年後に、アメリカでこうしてつながるなんて!
 それから境界線のこととか、夫婦のこととか、話題は尽きず… 特に印象に残ったことの一つは、人との関わりにおいて、境界線を引こうとする時、あるいは引けないでいる時、その動機を「愛には恐れがありません」のみことばに照らしてご自分を吟味されると先生がおっしゃっていたこと。これは本当にとても大切だと思う。
 他にもいろんなことを分ちあったのだけれど、スモールグループと同じで、分ち合われた内容は不用意にこういう場所に書くべきではないので、中身は内緒。逆に言えば、当たり障りのない話ではなく、深く突っ込んだお話ができたことは本当に感謝だった。もっともっと時間があって、もっと継続的にお交わりができればいいのに、とつくづく思った。先生、そして奥様のN子さん、これからもネットを通して、またネットの外でも、よろしくお願いいたします。お言葉に甘えてすっかりお世話になり、本当にありがとうございました!
 

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