ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

高校休校/The Day After Tomorrow

 雨は夕方になって止み、うちの前の公園の水もあっという間にほとんど引いた。(早っ!)
 ところが、驚いたことに、エミたちの高校は洪水のため、明日休校になるという連絡が入った。(みんの友達が、わざわざ高校まで行って撮って来たという写真↓ ここ、普段はアスファルトで舗装された敷地内の道路なのですが、すっかり水没してる。)

 これは驚き。何しろこの高校は、ちょっとやそっとのことでは休校にならないことで有名で、去年の冬の大雪で、シカゴ一帯のほとんどの学校が休校になった時でさえ通常通りだったのだ。しかしこれではさすがにどうしようもないね。

 さて、ぼぼるパパは冬学期は自然災害に関する学部生向けの授業をすることになっていて、その参考にということで、昨日アル・ゴアの『不都合な真実』と、映画『The Day After Tomorrow』のDVDを借りて来た。昨日は前者を観て、今日は後者を観たのだけど、外は実際に大雨で洪水が起きている中でこういう映画をみるとかなり感じるものがあって、なかなかの迫力でした。
 『不都合な真実』に関しては、科学的に間違っている部分があるとか、ゴアの政治的もくろみがあるのだろうとか、いろいろ批判もあるようだけど、私はとてもよくできていると思った。ぼぼるパパは慎重な人なので、地球温暖化などに関しても安易に意見を述べたりしないけど、一市民として私はいろいろ考えてしまいましたよ。
 また、『不都合な真実』を観たあとで『The Day After Tomorrow』を観ちゃったので、一層リアルに感じて怖かった。マンハッタンの大部分が水没しちゃう場面とか。ゴアさんもそういう可能性を指摘していたし。主人公の科学者は、NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)の研究員という設定で、ぼぼるパパが所属していたプリンストン大学GFDLはNOAAの研究所なので、ロゴも見覚えがあって、その意味でも感じるものがあった。(実際に科学者がやっていることは、あんなにドラマチックじゃないよねー、もっと地味だよー、と心の中で突っ込んでいたケド。)
 だけどこの映画で良かったのは、自然の容赦ない残酷さと対照的に、人間の善意が描かれていたところかな。息子を助けるために命がけでマンハッタンに向かうお父さん、そのお父さんと一緒に出かけていく同僚たち(同僚の一人は途中で死んでしまう)、言葉が通じなくて困っていた外国人のために、自分の危険もかえりみずに通訳してあげる高校生、親と連絡が取れなくなってしまった病気の少年のために、誰もいなくなった病院に最後まで残るお医者さん、取り残された人たちを助けるために、探しに来てくれた救命員…
 映画全体としては、あり得なさすぎる設定が多かったし、こんな地球規模でとてつもなく大変なことが起きたはずのわりには、最後はまるでハッピーエンド的なのもちょっと(かなり)納得いかないけど、それでもいろいろ考えさせられたという意味では、よかったです。(ちなみに、ぼぼるパパは結構冷めた目で見ていた様子。)

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