ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

新しい友人

 教会で1年ほど前に知り合った中国人女性の友人ジェシー(仮名)が、今日うちに来ていろいろおしゃべりをしていった。うちの教会は、圧倒的に白人が多い教会で、その中でアジア人の私を見つけ、声をかけてくれたのがきっかけだった。この教会に来て1年半あまりになるけれど、教会の人全員を束にしても、私が彼女と言葉を交わした回数の方が多い、と彼女は言った。

 今日までお互いのバックグラウンドなどは何も知らなかったのだけれど、最初からプライベートなことにガンガン立ち入ってのおしゃべりとなった。
 ジェシーは台湾でクリスチャンホームに育ち、アメリカに来る前からクリスチャン。こちらには12年前に中国人の夫と移住してきたものの、夫はギャンブル狂のモラハラDV男だったそうで、上の息子が大学に行く年齢になるのを待ってから3年前に離婚。下にはまだ11歳の女の子がいるけれど、娘一人ならなんとかなるだろうということで、息子にも勧められ、離婚に踏み切ったそうだ。息子は現在大学生で一人立ちしており、彼女と娘は女性専用シェルターに入っている。
 アメリカでは長らく中国人教会に行っていたものの、そこの人たちがあまりに意地が悪いので、嫌気がさして離婚と同時に脱会。娘の友達のお母さん(白人)の紹介で、今の教会に来るようになったらしい。ところがそのお母さんという人が、親切にも「私の家に来て一緒に住めばいいわ」と言ってくれたので、最初はそうしたものの、女中代わりに体よくこき使われた挙げ句に、あらぬ疑いをかけられ、突然追い出されたのだそうだ。(この人も同じ教会の教会員。)そんなこともあって、ジェシーは白人クリスチャンは偽善的だから信用できない、教会の人たちも(パスターを含め)表面はフレンドリーだけど外側だけで、本当にケアしてくれるとは思えない、私のことはこれまでも神様が面倒を見てくれたし、これからもそうだと信じているから、教会に自分の現状を知らせる気はないし、教会の世話になる気もない、と言っていた。私は何と返事をしたらいいのかわからなかった。
 他にもいろいろなことを分かち合ってくれたけれど、私など見たことも足を踏み入れたこともないような未知の世界のことで(中高年者の男女交際のこととか、シェルターでの生活とか、その他もろもろ)びっくりしたけれど、なんというか、イエス様がご覧になっているこの世の現実を垣間見たような気がした。私が知っていることや見ているものなど、どれだけ限られたごく小さな世界のことでしかないことか。うまく言葉にできないのだけれど、かなり考えさせられた。

 奇しくも今日は朝からジミー・カーター元大統領のアメリカにおける人種差別に関する発言が話題を呼んでいるけれど、やっぱりこの国における人種問題は根が深いなと、改めて思った。

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