ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

チェーンメール

 夕べ、私が以前行っていた教会のメーリングリストで、インドで起きている迫害についての祈りのリクエストが来た。こういうメール。

"Urgent prayer request! Please pray for all the churches in India. Buddhist extremists in India burned down 20 churches last night. Tonight they plan to destroy 200 churches in the province of Olisabang. They plan to kill 200 missionaries within 24 hours. Right now all Christians are hiding in small villages. Please pray for them and send this mail to Christians you know worldwide. Please ask God to have mercy on our brothers and sisters in India. When you received this message, Please send this urgent prayer request forward. Please pray for them and commit this matter in our Almighty and Victorious Lord"

 「夕べ」20の教会が焼かれ、「今夜」200の教会が破壊される計画というわりには、このメール、以前にもどこかで見たことがあるような…

 ちょっとググってみたら、やはりそうだった。いくつかのサイトでこれはhoax(いかさま)で、2008年から出回っているチェーンメールだとあった。(たとえばこことか、こことか。)
 インドのオリッサでヒンズー教の過激派によるキリスト教徒の迫害があったというニュースは記憶に新しいけれど、インドにはOlisabangという州はなく、仏教過激派もいないらしい。(スリランカには少しいるらしいが。)

 とはいえ、このメールを見た人が今回、内容を信じてインドのクリスチャンのために祈った祈りは、無駄にはなっていないと思う。Olisabangという場所は実在しなくても、インドで、また世界のあちこちで、キリストの御名のゆえに迫害されているクリスチャンたちがいるのは事実なのだから。私も、その人たちを思って改めて祈らされた。

 それにしてもこのメール、誰かが意図的に誤情報を流したチェーンメールなのか、それとも数年前のオリッサの件の祈りのリクエストが、伝言ゲームみたいに少し情報がずれて、それが延々とネット上で回り続けているのか…

 祈りのリクエストとはいえ、チェーンメールのように「みんなに回してください」という流し方はやはり問題かもしれない。以前友人から、緊急に大勢の人に回したい情報に関するメールが来たことがあった。彼女は、「チェーンメール化すると困るので、○月×日まではこのメールを回してください。それが過ぎたら破棄してください」と書いていたっけ。そういう配慮がないと、善意の人たちによって、いつまでもサイバースペースを回り続けることになってしまうかもしれないんだなぁ…

 ちなみに、世界各地で起きているクリスチャンの迫害に関する情報については、Open Doorsという団体が信頼できる筋らしい。ここには、オリッサでの迫害については出ているが、Olisabangは出ていない。
 
追記:
小さな命を守る会の水谷先生のブログでも、今回のメールが「事実無根」であったという記事が出ていました。
日本語版のメールの発信に関わられた二人の牧師先生からの訂正とお詫びが出ているそうです。

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