ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

イタリアン・マフィアと神様のパズル

 今週末は、うちの教会にマイケル・フランジースと奥さんのカミールが来た。マイケルは、アメリカの五大犯罪組織の一つ、コロンボ・ファミリーに属していた元イタリアン・マフィア。父親のジョン・ソニー・フランジースはコロンボファミリーのナンバー2だった.
 マイケルは、1980年代半ばまでに違法なガソリン取引で大金持ちになり、フォーチュン誌の「もっとも裕福で力のあるマフィアのボス、トップ50」というランキングで、18位についていたらしい。(いろんなランキングがあるのね…)

 マイケルが31歳のとき、ビジネスの一貫として作っていた映画に、その他大勢のダンサー役として出演していた20歳の女性に一目惚れ。何度もデートに誘いつつもすっぽかされ、ようやく直接話せたと思ったら「私はクリスチャンだから」とあっさりふられた。それでも、「クリスチャン? 俺、カトリックだよ。共通点あるじゃん!」と強引に押して、翌年結婚。
 ありがちな(と言ってはなんですが)、妻の信仰によってワルの夫が救われました、みたいな話かなと思っていたら、そうじゃなかった。そうとも言えるんだけど、でもそうじゃないと思った。

 マイケルが救われた直接のきっかけは、確かに妻の信仰だったかもしれない。けれど、その妻が信仰を持つに至るまでの証(アル中でDVの父親のいる機能不全家族の中で、まず母親が友人を通して救われ、次に母を通してカミールも救われた)や、マイケルの子ども時代の父親との関係の話(父子の絆は固く、深く愛されて育った)を聞きながら、何と言うか、壮大な神様のパズルの一角を見させていただいた気がした。いろんな人がいろんな場所に配置され、神様が絶妙のタイミングと方法でそれらの人を結びつけ、用い、主の指揮するドラマが織りなされていく… 
 マイケルはこう言っていた。「私がまだ神様を知らなかった頃も、実は私の人生は神から遠く離れていたのではなく、神の道と平行していたのです。平行していたから私は神を知らなかったけれど、でも神は、私の道にさまざまな布石を敷いて、私を準備してくださっていた。そして神の時が満ちたとき、私の人生は神の道と交差しました…」

 神様は大きい。本当に大きい。そして、He is GOOD.

 追記: マイケルの父親のソニーは、93歳にして今なお服役中。マイケルは、父の救いの日が来ることを信じて祈っている。イエスの十字架の隣につけられていた犯罪人が、最後の最後でイエスを信じたように、父親も必ず、イエスを受け入れるときが来ることを信じて。私たちにも、祈ってくださいと頼んでいた。

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