ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

みん、負傷

 昨日の夕方、6時ちょっと前、夕飯の支度をしていたらみんから電話がかかってきた。この日はBFのサルジオが来ていて、二人で近所の友達の家に出かけていた。

 「ママ、今、○○通りにいて、歩いて家に帰る途中なんだけど、スケートボードで転んで、頭を打っちゃったの。そして、血が出てるの」
 頭を打ったと聞いた瞬間ドキッとして、血が出ていると言われたときはギョッとした。
 「歩いて帰ってこれるの? 迎えに行こうか?」
 「うん、そうしてもらえると、助かるかも」

 ギョッとしつつも、みんの声がしっかりしていたので、私もパニックすることなく、大事になりませんようにと祈りつつ車に飛び乗り、○○通りまで駆けつけた。
 二人を見つけ、車に乗せると、ああ、確かに血が耳から首までしたたり落ちている。

 は「サルジオ、みんは転んだとき、ほんの一瞬でも意識を失ったみたいだった?」
 サ「いいえ、それはなかったと思います」
 み「意識は失ってないと思う。叫んでたから」

 二人の様子では、サルジオの方が動揺していたものの、みんはわりとしっかりしていたので、私もまずはホッとした。そして、その場の雰囲気を和らげようと思って、こう言った。
 は「(明るく)もし傷が深かったら、縫わなくちゃいけないかもね。そうしたら、髪の毛、剃らなくちゃいけないかもね!」
 ところが、私の狙いは大いにはずれ、それを聞いたみんは抑えていたものがはじけたように、泣き出してしまった。オロオロとみんを慰めるサルジオ。
 サ「大丈夫だよ。誰もからかったりしないよ。俺がついてるよ」

 そんなことを言いつつ家に戻り、まずは傷口の点検。頭だけでなく、右肘と、右脇腹にも5センチ四方くらいのかなり豪快な擦り傷があり、ジクジクと血と黄色い液がしみ出していた。
 頭の方は、髪の毛と血が混ざり合って、どこに傷があるのかすぐにはわからず、最初は触るのが怖かった。
 とりあえず応急的に傷口をきれいにしたところで、クリニックに電話。その時点ですでに6時をまわっていたため、クリニックは閉まっていて、当直の先生をペイジしてもらうことになった。先生から電話がかかってくるのを待つ間に、改めて傷口の確認をしたところ、どうやら頭の傷は、パカッと割れているとかそういうことはなく、直径5ミリくらいの擦り傷が2カ所ほどあるだけだと判明。これなら縫う必要はなさそうだと一安心した。腕や脇腹にもひどい擦り傷があるところを見ると、転んだときの衝撃は頭に集中したわけでなく、分散されたのだろうから、多分、そんなに心配なさそう…? その後、当直の先生から電話がかかってきて、事情を説明すると、先生もERに行く必要はない、明日の朝クリニックに連れていらっしゃい、とのこと。
 そんなわけで、みんなで楽しく夕食(手巻き寿司)をとり、それからみんはソファに横になってゆっくりした。サルジオは夜10時頃までみんのそばにつきっきりだった。

 みんは痛みには比較的強く、肝っ玉の座ったところがあるので、彼女が落ち着いていてくれたおかげで、私も慌てずに対応できたように思う。
 転んだときは、頭を打ったし、腕や脇腹や足などあちこち擦りむいて痛くて悲しかったしで、みんはひっくり返ったままメソメソ泣いたらしい。ところが、サルジオが駆け寄ってみんを助け起こしながら、「大変だ!血が出てる!どうしよう、どうしよう!」とパニックしかけたのだそうだ。血が出ていると聞いて、そっと頭に手を当てると、血がベッタリ。それを見てみんは、「これはマズイかも」と思い、泣き止んでシャキッと立ち上がり、「落ち着いて。とにかく家に帰ろう」と冷静に言ったのだそうだ。隣ではサルジオが、「どうしよう、どうしよう。そうだ、お母さんに電話するんだ!」と言ってみんの電話を取って私に電話しようとしたものの、慌ててしまってうまくかけられない。それでみんが自分でかけてきたらしい。電話をかけ終わったあとは、携帯が血まみれになっていたそうだ。
 夕飯のとき、みんがクスクス笑いながら(でも嬉しそうに)その話しをすると、サルジオは照れくさそうに、「怪我したのが自分だったらそんなに慌てなかっただろうけど、みんだったからさ…」
 食事が終わると、緊張もとけ、疲れも出たのか、ちょっと朦朧としてきたみん。頭を打ったときは、直後よりも数時間経ってからの方が気をつけた方がいいと言うので、私の方は、朝までちょっと心配だった。ライフガードのエミは、「仰向けに寝てると、万が一夜中に嘔吐したら窒息しちゃうから、リカバリーポジション(横向き)で寝た方がいいよ」と、みんの姿勢を整えてくれた。
 サルジオは帰り際も、「明日クリニックに行ったら、どうだったかちゃんと電話するんだよ」と何度も念を押し、名残惜しそうに去って行った。

 今日の午前中、クリニックに連れていくと、お医者さんはみんの頭の傷を見て、「おやおや、脳みそが流れ出してきていますね。幼稚園に戻らないと」。(笑)
 頭の傷はほんとうに大したことがなく、むしろ、腕と脇腹がジクジクするのが止まらず、こちらのケアの方を気をつける必要がありそう。
 もっとも、私が子どもの頃は、これくらいの怪我はしょっちゅうしてたけどね〜。舗装されていない砂利道で転んで、膝や肘、時には手のひらにまで、小砂利がめり込むような擦り傷、ほんとにしょっちゅうだった。小学校を卒業するまで、いつも手足が赤チンでテラテラ光り、かさぶたに覆われているようなお転婆さんだったからね、私は。最近の子どもは、骨折はしょっちゅうするけど、こういうタイプの怪我はあまりしないなぁと、常々思っていたのでした。

 さて、みんは明日から新学期が始まる。初日から、腕に大きな絆創膏つけて登校だ。本人はそれを結構自慢に思っている様子。"I look tough!"と、ニコニコしている。

 怪我はともかくとして、みんが新年度を主と共に歩み、守られ、祝されますように…

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