ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

あるブログ

 かきごおり先生が今朝、ツイッターからリンクしておられたブログの記事に、衝撃を受けた。
 作者は被災地で、震災後「スコップ団」という瓦礫清掃や泥かきのボランティアをするグループを立ち上げた、ミュージシャンの方らしい。(追記:本職はデザイナーの方だそうです。)
 私が拝見したのは7月10日付けの記事。写真の中の光景は、文字どおり足の踏み場もないほどに家の中に山積みになっている瓦礫や土砂。これを片付けるなんて、考えるだけで気が遠くなる。それを、大勢の仲間たちを集め、丁寧に片付けていく。お家の持ち主の方は、「全部捨ててくれ」と言われたそうだが、この瓦礫の山はゴミではなく、持ち主の生活であり思い出の品々であることを分かっているスコップ団の方たちは、できるだけきれいにして、できるだけ保存なさった。

 しばらく前に、やはりこういうボランティアをしている方のブログで、片付けをしていると時々御遺体が出てくることがある、と読んだことがある。このスコップ団さんも、来週は、「家の中のどこかにいるはずの赤ちゃん」を探す作業をなさるのだそうだ…… もう、言葉も出ない……

 あの震災から4ヶ月… 海外メディアでは、ビフォー&アフターと称して、きれいに復旧された道路や街の様子の写真が報道されたりしている。日本人はあっという間にこんなに片付け、復旧させた、日本人はなんと素晴らしいのだ!という賞賛の言葉とともに。そういう記事をみると、ああもうこんなに片付いたんだなと、嬉しく、また安心したりもする。誇らしく思う。しかしそういった様子は被災地の一部でしかないのだろう。確かに主要道路や公共の場所などは優先的に復旧作業がなされただろうが、個人の家となるとそうはいかない。被害の状況は場所によってさまざまで、今でもまだ後片付けもままならない場所が、たくさんあるに違いない…
 ホープみやぎのサイトのブログにも、先日近況報告がアップされていたが、それが連日のように「○月×日 ○○宅の泥かき」となっていたことにショックを受けたばかりだった。そして、ショックを受けてしまう自分の認識の低さに、我ながら情けなくなった。

 海外にいる私にできることは一体なんだろうと、ずっと考えてきた。ひとつ確実にできることは、被災地の方々を忘れないこと。彼らの戦いは今日も続いていることを、私の祈りと思いにとどめ続けること。そしてそれを、アメリカの人たちに発信すること。ソーシャルメディアを通して、また個人的な関わりを通して。
 そして、やはりファンドレイジングの必要を感じる。最初にファンドレイジングをしたときは、シカゴのジャパンソサエティーを通して日赤に送ったが、これからは日赤などの団体宛でなく、個人的に知っている被災地の方に直接送ろうと思う。赤十字にしてもサマリタンズパースなどにしても、確かにいろいろなさってくださっているのだとは思うけれど、被災地にいる個々の方々のニーズにはどうしても届いていないようだから…

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