ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

次女の大学受験

 今年受験生だった次女。

 友人たちは10校前後受験していたのに、彼女はたった2校しか受験しなかった。いくつか大学訪問をした結果、自分が本当に行きたいと思った大学が、その2校だけだったから、という理由。

 たった2校しか受験しないで、両方とも落ちちゃったらどうするの?と、私は最初は心配だった。

 本人が2校しか受験しないと言い出したとき、私と次女がそのことで話していたら、たまたま傍を通りかかった夫が、

「おっ、受験の話か。お父さんも大学は、2校しか受けなかったぞ。」

それを聞いた次女、我が意を得たり!と、

「お父さん! This is an answer to my prayer! 2校しか受験しないことが御心にかなっているなら、サインをくださいと祈っていたの! 今のお父さんの発言が神様からのサインなんだ!」

 私はそのとき、内心、「まったくもう! 突然割り込んできて余計なこと言って!」と夫のことをツネりたかった。(苦笑)

 長女の受験のときは、アメリカの受験システムがよくわからず親がボーッとしてる間に、本人がさっさと必要なことを済ませ、いつの間にか合格していた、という感じだったので、次女のときは、私も親としてもう少しテコ入れしてあげようと思っていた。

 ところが、我が道を行くタイプの次女は、親の助けなどほとんど必要としておらず、自分で考えて決めた通りにした。いわゆる「滑り止め」もなし。

 このプロセスにおいて、私自身も、子供を援助するという名のもとで、親の納得できる方向に娘の人生を誘導しようとしている私の思いを取り扱われた。11月、12月ごろは、かなり胃の痛む毎日だったが、2校しか受験しないという本人の意志を受け入れると決めた時点で、私も腹をくくった。手を放した。大学進学だけが人生じゃない。次女が大学で学ぶことが主のご計画のうちなら、そのように導いてくださるだろうし、もしかしたら、大学には縛られないような方向に導こうとしておられるのかもしれない…

 このころ、祈りで私たち夫婦を支えてくださっている、敬愛するある友人に出したメールで、私はこのように書いていた。

今回のことを通して、私が何を恐れ、どこで痛みを感じているのかを内省すると、主が私の何を取り扱おうとされているのか、見えてくる感じがします。
みんのことも、究極的に彼女を育てておられるのは主であることに、深い慰めと安心を覚えます。
後になって、必ず「あれはこのときのために整えられていたのか!」と言えるときが来ると確信しています。


私の中に、自分の成長過程で刷り込まれていた価値観があり、子育ての中でそれがどうしても頭を持ち上げてくるのを感じるのですが、主の価値観、主の願いにそぐわないものは、ひとつひとつ手放し、砕かれていくしかないのですね…


みんは結局、第一志望の○○大学と、第二志望の××大学だけを受験することに決めたようです。
正直、複雑な思いですが、本人も祈って決めたことらしいので、本人の言うようにさせることにしました。
緊張しますが、不思議な平安もあります。きっとどちらかに受かるだろう、というより、主にお委ねしたことによる平安でしょうか…


親として子供を思う想いは、主が与えてくださったとても尊いものだとは思いますが、堕落によって歪められた肉の願いが混入していることもありますよね。そこから清められ、主からお預かりしている子供を養育させていただいている者として、ただ主に忠実であれますようにと願わされています。

 私は、父親も大学教授だし、夫も大学教授ということもあり、正直に言うと、大学にかなりこだわりがある。プライドもあると思う。(認めるのは恥ずかしいけれど。)私をそのようなプライドやこだわりから自由にしてくださいと祈らされた。そして、ただ主の御心が次女の人生でなされることを、真実に求めることができるようにさせてくださいと祈った。

 そのおかげか、受験の結果が出るまで、私の心はずっと平安だった。先回りして、万が一両方落ちた場合のレスキュープランを練ることもなく、心穏やかに結果を待つことができた。

 今週、両校の結果が出て、両方とも合格だった。

 どちらに決めるのか、彼女は4月中に決定しなくてはならない。
 大学進学そのものが目的なのではなく、主のグランドプランの中で次女が召されていることがあるから、だから彼女は大学で学ぶよう導かれたのだと、今は心から確信できる。

 彼女の選択を、主が導いてくださいますように。主がいつも、彼女と共にいてくださいますように。
 彼女が合格の喜びの中で自分の目的を見失うことなく、へりくだって主の御心を求め続けることができますように。

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