ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

性格と霊的形成(4)SP

 またまたずいぶん時間があいてしまいました!
私の教会の霊的形成パスターがブログに連載していた「性格タイプごとに霊的形成へのアプローチを考える」、NFSJNTに続き、今回はSPを取り上げます。今回が最終回です。
( 簡易版ですが、ここで自分の性格タイプも判定できます。)

 SPは、職人気質、いわゆる芸術家肌とも言えるかもしれません。五感で感じるものに敏感で、審美眼があり、音楽、美術、演劇、ダンスといった芸術のみならず、運動、政治、ビジネスなどさまざまな分野で芸術的センスを発揮できる素質があるようです。概して楽天的で、現実的、先を見据えてじっくり計画を立てるよりも、すぐに楽しめること、トライできることに思いが向く「いま、ここで」のタイプ。決められた通りにするのを好まず、自発的で創造的、大胆で、ほかの人が思いつかないようなことを思いつきます。頭の中であれこれ考えるよりも、手を使った具体的な作業を好みます。楽しいことや刺激を求め、冒険もいといません。適応力があり、寛容で、自分が持っているものを喜んで他者と分かち合います。
 「祈りと気質」の著者、Michael & Norriseyは、SPを「聖フランシスコタイプ」と呼びます。貧しい人に捧げるために全財産を投げ打ったり、金持ちの父親に抵抗するために真っ裸になって荒れ地に入って行ったり、社会的には最も忌み嫌われるような人たちと共に過ごすなど、フランシスコがイエスの召しに応えるときのやり方が、他の人からみたら破天荒で大胆にも見えたからかもしれません。SPタイプは、「いま、ここで」働いておられる神の御業に敏感で、どんな状況でもポジティブに受け止め、そこでできることを早速やり始めます。逆に言えば、集中力や忍耐力に欠け、長期的なプロジェクトは苦手だったりします。

 SPタイプが神様との関係を深めるには、次のことを考えるといいでしょう。
1. 生活の中に、何かを創造したり、奉仕したりという側面をいつも持つようにする:SPの人は、現状に働く神の御業を具体的な形で見いだすことに長けています。そこで、創造的なことをしてそこに神の美しさを見いだしたり、他者に仕えながら、他者の中に映る神の御顔を見ることは、SPにとって喜びであり、神の御臨在に触れることのできる、日々の聖所となります。
 
2. 霊的な活動をするときは、長期間にわたるコミットメントは避けるほうが無難:SPの人は、一年で聖書全体を通読するとか、聖書の長い書を一気読みする、といったことはあまりうまくいきません。SPは往々にして飽きっぽいので、聖書通読も、今日は詩篇を読んだら次の日は福音書、その次の日は預言書という具合に、多様性のあるスケジュールのほうがいいでしょう。自分のプランに融通をもたせ、「こうでなくてはいけない」というものに縛られなくていいのだ、と受け入れましょう。
3. 賢明な人の助言を求め、それに耳を傾ける:SPは概して「現状維持」を嫌います。そのときそのときで、自分にとっても最も重要なことにフォーカスし、自ら道を切り開いていこうとするため、ときに一匹狼になってしまうこともあります。過去から学んだり、将来のことを見据えたりということが苦手なため、霊的にも実際の年齢でも自分より年上の尊敬できる人を見つけ、その人たちから過去に学んだレッスンや将来の可能性などに関するフィードバックをもらって、現在見えている事柄についての洞察を得る助けとするといいでしょう。スモールグループでもいいですが、SPには、一対一の関係のほうがより性に合うかもしれません。
4. 「呼吸の祈り」:SPには、短く、フォーカスされていて、いつでもどこでも祈れる、というタイプの祈りがいいでしょう。目の前で起こっている事柄に非常に敏感で、そこに関わりたいという強い願いがあるため、「主イエスよ、私をあわれんでください」「聖霊さま、私を導いてください」と言った祈りを、一日を通して祈ることは、SPにとって非常にパワフルな体験となるでしょう。きちんと時間を決めて祈るのも有益ですが、考える前に走り出しているようなSPタイプにとっては、このような短い祈りを絶えず祈ることが、自分の衝動を抑えるのに役立つでしょう。ほかにも、こういった短い祈りを自分でいろいろ考えて、それらを祈るなら、自分が現在行っていることの中にイエスを見いだす助けになるでしょう。

 …というわけで、四つの性格タイプとそれぞれに合った霊的形成に役立つ活動についてでした。今回は大まかに四つに分けましたが、それぞれの性格タイプは、さらに四つのタイプに分けられるので、「これは私には当てはまらないな〜」というものもあったかもしれません。むしろ、他の性格タイプの活動の中に、自分に向いていそうなものがあったかもしれません。大切なことは、皆が皆、同じ方法で神様に近づくわけではなく、また神様は、すべての人のことを同じ方法で成長させるわけではないということことなのでしょうね。

神はアロンには祭壇を、ミリアムには歌を、ギデオンには羊毛を、ペテロには名前を、エリシャには外套をお与えになった… 神は誰のことも、同じ方法で成長させることはない。神は手作りされるお方。大量生産をするお方ではないのだ。
(John Ortberg, "The Me I Want To Be")

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