ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

みんの旅

 みんは今、高校の美術科の修学旅行でギリシャ・イタリアの旅に行っている。月曜日に出発し、来週の水曜日に帰って来る。先学期、美術史を履修したみんは、この旅をきっとじっくり堪能できるでしょう。

 本当はエジプトに行くはずだったけれど、しばらく前のエジプトの暴動騒ぎを受けて学校側が予定を変え、ギリシャ・イタリアになった。ところが、彼女たちがアテネに到着した翌日、今度はアテネで大きなデモが。

 ホテルのWiFiiPod TouchからFacebookにつなぎ、少しだけ彼女の向こうでの様子を伝えてくれていたのだが、15日の昼頃、彼女のFBを見ると、「今日はホテルで暇な時間がたくさんある。アテネの人たちがいろんなものを爆破している」と書いてあるではないか。何か比喩的な表現だろうか?と首を傾げていたまさにそのとき、今回の旅行の緊急連絡網で、この旅に参加している別の生徒の親御さんから電話がかかってきた。そしてアテネでデモが起こって大騒ぎになっているため、急遽予定を変更し、今はホテルで待機中と聞き、びっくり仰天。そして後からCNNのニュース動画を見て絶句。よりによって… しかもこの日はみんの17歳の誕生日…

 それでも、生徒たちはこの状況にめげることもなく、かえって貴重な体験となったと興味深く受け止めていたようだ。ただ、予定されていたアテネ市内のレストランでのギリシャ料理ディナーがキャンセルになったことだけは残念だったようだが。でも、先生が手配してくださったのか、ホテルでサプライズの誕生日ケーキを出してくださったらしい。
 翌日にはデモも収束していたので予定通りに観光し、夕方から夜行フェリーに乗ってイタリアに移動。
 やれやれ一安心、と思ったのもつかの間、今度は身体中に発疹が出たと本人から連絡が。本人の話しによると、フェリーで一泊した後に出始め、カプリ島観光中、日に当たったところが特にひどいとのこと。もともとアトピーで肌が敏感なため、いつも使っている塗り薬を持っていっていたものの、それでは効果がなかったそうだ。それでイタリアの薬局に行き、発疹を見せて、そこで勧めてもらった薬を使ったら、多少よくなったような気はするけれど、やっぱりあちこち痒いとのこと。フェリーのベッドにダニでもいたのか、あるいは、シーツを洗った洗剤か柔軟剤か何かが彼女の肌に合わなかったのか…
 痒いのは辛いけれど、旅行はとても楽しいそうで、イタリアは食べ物は美味しいし、お土産を買いまくっているらしい…(汗)
 明日はポンペイとヴェスヴィオ山に行くそうだ。お土産はもういいから、しっかり観てくるんだよ。まさか、みん達一行が訪問した日に限ってヴェスヴィオ山が噴火するなんてことはないでしょうね…(紀元後79年の噴火でポンペイ市が埋没、いちばん最近の噴火は1944年で、そのときはサン・セバスティアーノ村が埋没しなそうな…)
 今ぼぼるパパに、ヴェスヴィオ山は活火山なの?と聞くと、「そうだよ。れっきとした活火山でございますよ」だって。そして、「♪フニクリ、フニクラ… 行こう、行こう、火の山へ!」と歌い出した。今調べたら、フニクリ・フニクラは、「1880年にナポリに出来たヴェスヴィオ火山への登山鉄道の名前で、同名の歌は、その登山鉄道にお客さんを勧誘するためのCMソングとして作られたもの」なんですって! この歌、日本でも有名だよね?

赤い火をふくあの山へ
登ろう 登ろう
そこは地獄(じごく)の釜(かま)の中
のぞこう のぞこう
登山電車ができたので
誰でも登れる
流れる煙は招くよ
みんなを みんなを
いこう いこう 火の山へ
いこう いこう 火の山へ
フニクリ フニクラ
フニクリ フニクラ
誰も乗る フニクリ フニクラ

 …この歌詞、怖くない? これを聞いて、「わ〜い、ヴェスヴィオ火山に行こう!」って、みんな思ったのかなぁ…
 そしてさらに調べると、ウィキペディアには…

この曲を聞いたリヒャルト・シュトラウスは、これがイタリアに古くから伝わる民謡であると勘違いし、1886年に作曲した交響的幻想曲『イタリアから』(Aus Italien) に「フニクリ・フニクラ」のメロディーを取り込んでしまった。それを知ったデンツァはシュトラウスを訴えて勝訴し、以降この曲が演奏されるごとにシュトラウスはデンツァに対して著作権料を支払っていた。またリムスキー=コルサコフも「ナポリの歌」という名前で管弦楽曲に編曲している。

 これはこれは… 究極のCMソングですな。(笑)
 ともあれ…
 主よ、この一行をどうぞお守りください。そして皆がよい経験をすることができますように。

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