ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

Cannonball

 先日、うちの教会で会堂を増築し、宣教活動を拡大するための計画が始まっている話をした。(こちら
 つまり、大々的な献金キャンペーンを行なっているということでもある。うちの教会では、過去に三回大きな献金キャンペーンを行なったらしい。一回めが1997年。二回めが2004年。三回めが2008年。私たち家族は、2005年の11月ごろからこの教会に集い始めたので、キャンペーンは今回で二度めになる。
 97年のキャンペーンのときは、教会員数330人。100万ドルが集まり、現在の教会堂の土地を購入し、そこに新会堂を建てた。かなり大々的なキャンペーンで、反対して教会を去った人たちも少なからずいたらしい。しかし、このときの会堂移転を契機に、教会はどんどん成長した。2005年暮れの私たちが集い始めた頃で2500人、現在は6000人だ。受洗者は、この3年で2000人以上。
 97年のキャンペーンのとき、「自分たちの教会を大きくすることばかり考えず、集まった100万ドルは他のミニストリーやニーズのために献金してはどうか?」という声も上がったらしい。実際、集まった額の一部は宣教に回したそうだ。私も、自分たちの働きのことばかりでなく、他の人たちのニーズを優先させては?…と考えていたのだけれど、パスターは興味深いことを言った。
 あのとき集まった100万ドルをもとに、教会を移転し、ミニストリーを拡大したおかげで、現在では、毎年100万ドル以上を各種宣教のために献金できるようになった、と。もしあのとき、集まったお金を全額献金していたら、100万ドルを一回献金して終わりだっただろうが、ミニストリー拡大にまわしたおかげで、今では毎年100万ドル献金できるようになったのだ、と。これには考えさせられた。タラントのたとえやミナのたとえを思い出した。与えられたものを賢く用いることで、ますます与えられ、ますます御国のための働きが進む… お金でも、才能でも、機会でも、なんでもそうなんだろうな… そしてこれは、いわゆる「繁栄の神学」とは全然違う。
 うちの教会はチャーチプランティング(教会開拓?)に重荷があり、地元シカゴはもちろん、アメリカ各地、そしてアフリカや南米など、世界各地にも教会を建てる手伝いをしている。(こちら)また、発展途上国に学校を建てたり、人身売買で奴隷や売春に売られた子どもたちを助けて避難させるための「セーフハウス」の建築・運営も経済的に援助している。恐ろしいことに、シカゴも全米2位の規模で人身売買が行なわれているそうで、今回のキャンペーンで集まった献金の一部は、シカゴにセーフハウスを建築するためにも用いられるそうだ。
 うちの教会内のミニストリーやプログラム充実や会堂増築のためだけの献金でないというのが、いいなぁと思う。ちなみに、うちの教会の建物って、外装も内装もとてもシンプルだ。メガチャーチと言うと、建物を見ただけで「うわぁ…」とため息のでるような立派な会堂を持っているところが少なくないけれど、うちの教会はいたってシンプル。友達を連れてきても、メガチャーチを見慣れている人だと、「ふうん」という感じで、特に感動も何もない。(笑)でも私は、機能的で快適だけれど、余計な装飾にはお金をかけていない、このあっさりした会堂が好きだ。(笑)

 今回のキャンペーンの目標額は、2900万ドル。日本円にすると、22億円以上… しかも、この不況の折り… 先週、教会のスタッフたち、役員たち、長老たち、信徒リーダーたちによるアドバンスコミットメント(他メンバーより一足先に、次の2年間にいくら献金しますと約束すること)があり、約180家族が参加し、すでに510万ドル(4億円弱)が約束されたそうだ。これは決して、みんなお金持ちだからというわけではないと思う。そうではなくて、みんな神様の御業が見たいだけなんだ。

CANNONBALL: All In and Making Waves! from Parkview Christian Church on Vimeo.

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