ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

Always 三丁目の夕日


 しばらく前にフィベさんに勧めていただいたこの映画、夕べDVDで観ました! すっごく良かったー! 泣きました。一緒に観ていたま〜やとケンも、おしまいの方の淳之介が連れて行かれるあたりから泣いていました。特にま〜やは嗚咽が止まらなくなるほど泣いていた。


 やたら血の気の多い鈴木オートのおじさんとかわいくて優しいおばさん(薬師丸ひろ子がおばさん役だったのにはちょっと驚いたけど、でもかわいかった!)。冴えない文学青年の茶川さん。(彼は『博士の愛した数式』でルート役をやっていた人なのですね。)どこか哀愁を背負った宅間先生。けなげなロクちゃん。茶川さんがヒロミに空の指輪の箱を差し出してプロポーズする場面も泣けましたねぇ。
 しかし何と言っても素晴らしかったのは、男の子たちですね。一平ちゃんと淳之介くん、ものすごく可愛い!! ケンは、自分と同年代の日本人の男の子たちにひきつけられるものがあったのか、言葉もろくにわからないながらも、一生懸命見入っていました。


 口は悪くても、表現はがさつで不器用でも、その背後に暖かさと本物の善意があれば、それはやっぱり伝わってくる… そんなことを教えてくれる素敵な映画でした。ただ、映画とは直接関係ないけれど、当時と現代を比べてふと思ったこと。昭和30年代、高度成長期へと入っていく時代に生きた人たちはみんな夢があり、目標があり、必死で前を向いて生きていたけれど、あの時代の人たちが目指し、追求していったものを得たその結果が、現代のすさんだ日本社会の姿であるなら… 自分たちが求めたものと引替えに、すでに持っていた大切なものを失ってしまったのでしょうか…
 豊かさって何だろう、と考えさせられます。あの時代の人たちは、豊かになることを求めていたのだろうけれど、物質的なもの以外では、実は彼らはすでに豊かだったのではないかしら。でも当人たちもそのことに気づかないで、物質的豊かさを求めた結果、人間的豊かさが失われてしまったのなら、とても悲しい。豊かさって、自分一人で握りしめたとたんにその本来の意味を失うのかもね。豊かさって、周りの人たちにも還元し、分かち合ってこそ、その価値が際立つのかもね。



これ、続編もあるんですよね? 早くDVDにならないかな。絶対観る!

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