ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

雨の中のケン

 昨日の夕方、ケンが自転車に乗ってサッカーの練習に出かけた直後、雨が降り出した。練習は5時からのところを、友達と4時半に待ち合わせていた。小降りだった雨も、あっという間に激しい降りになり、これでは練習はキャンセルだろうし、そのまま帰ってくるにしても、この雨の中を自転車では危ないと思い、私はいそいで車を出して迎えに行った。
 結構な降りだったが、運転しながら、「男の子なんだし、雨に降られたくらいですぐに迎えに行くのは過保護だろうか?」という思いにとらわれた。「私はだいたい、過保護の傾向があるし、これくらい、ほったらかした方がいいのでは…?」しかし、そう思う先から雨足はどんどん強まり、土砂降りになった。心の中で、「過保護でもいい! 迎えに行く!この雨の中で自転車に乗るのは危ない!」そう叫んだ。
 練習場まで行く道のりは、数通りある。ケンがどの道を使うかはわかっていたので、その道を通って練習場まで行ったが、ケンの姿は見つからなかった。当然のことながら、そこには誰もいなかった。おかしいなぁと思い、別の道も確認した。それでもケンはいない。友達と落ち合って、友達の家に行ったのだろうか? そう思いつつ、ケンを探しながら車を走らせた。
 雨はいよいよ激しくなり、ワイパーを最速にしないと先が見えないほどになった。そして車をゆっくり走らせていると、いた! 「近未来の世界王者」と書いた赤いTシャツの男の子が、土砂降りの中、ウォーターボトルを片手に自転車をこいでいるのが見つかった。車内に雨が振り込むのもかまわず、窓を下げて私は叫んだ。
「ケン!」
「ママ!」
「車に乗る?」
「うん!」
 車を止め、ケンの自転車をミニバンに積み込む。
「早く車に乗りなさい」
「だけど、僕、ビショ濡れだよ」
「いいから!」 
 車に乗り込みながら、興奮したようにケンが言った。
「たった今、ジーザスにお祈りしたところだったんだよ。お祈りし終わったとたんに、ママが現れたんだ!」
「そうだったの? ジーザス、あっという間にお祈りに応えてくださったんだね」
「うん!」
 そしてケンは事の次第を説明してくれた。
「雨が止むかと思ってそのまま練習場に行ったんだけど、雨はどんどんひどくなって、練習場に行ってもジョーイはいなかったから、大きな木の下で5分くらい待ったんだ。それでも来そうになかったから、家に帰ることにしたんだけど、そしたらますます雨がひどくなってさ。最初は早く家に帰りたかったから猛スピードで自転車をこいだんだけど、滑ってころぶかもしれないと気づいて、スピードを落としたんだ。雨はどんどんひどくなって、メガネが曇って前が見えなくなっちゃったから、全然見えないよりはかすんで見える方がましだと思ってメガネをはずしたんだ。そしたら今度は、雨が目に入って、左目が痛くなって開けられなくなっちゃって… どうしようと思って、ジーザスに、『どうか無事に家に帰ることができますように』と祈ったとたんにママが来たんだよ!」

 あの雨の中で自転車に乗っていたら、滑って転ぶこともあり得ただろうし、ブレーキも効きにくくなっていたはずだから、どんな事故にあうかもわからなかっただろう。過保護じゃないかという思いに抗して、迎えに来てよかったとつくづく思った。そして、ケンの祈りの答えとして神様が私を用いてくださったことを、心から感謝した。

 さて、今日はこれから、夫のVIPシカゴでのセミナーです! 行ってきま〜す!

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