ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

エミの夏

 最近、目覚ましがなくても、毎朝5時ちょっと前になったら目が覚めるようになった。そういう体内時計になっちゃったのだろうか。
 さて、木曜日は、シカゴの北郊外にある劇場に、エミがインターンをした子ども演劇キャンプの発表会のミュージカルを観に行ってきた。もちろんエミが出ているわけではないが、エミが指導した子どもたちが出ているし、何より、このミュージカルの音楽は、すべてエミが作曲したものだったので。
 演目は、この劇団が今回の子どもキャンプのために新たに書き下ろしたオリジナルミュージカルで、シェル・シルヴァスタインの詩集、「Where the Sidewalk Ends」を題材にしたもの。エミはキャンプが始まる1週間ほど前に脚本を渡され、演出家や脚本家の曲に対するイメージを聞いてから、2週間ほどで4〜5曲を書きあげた。いくつかの曲は作詞作曲エミ、いくつかは、シェル・シルヴァスタインの詩にエミが曲をつけた。
 エミが家で歌っているときは、それほどピンと来なかったのだけれど、実際に舞台上で子どもたちが元気に歌っている姿を観たら、鳥肌がたちそうだった。オープニングのロックンロール調のナンバーに始まり、クライマックスの「Where the Sidewalk Ends」のデュエット、そしてエンディングの元気の良い曲… どれもこれも最高だった。
 参加しているのはこれから小学校3年生から6年生になる子どもたちが約40人の大所帯。それを4つのグループに分け、インターンが各グループを担当する。朝9時半から午後3時まで、週5日が4週間続くプログラムで、上演するお芝居の練習だけでなく、パフォーミングアーツに関するいろいろなレッスンがあったり、シカゴに舞台を観に行ったり、毎週金曜日はプールパーティーがあったりと、楽しいキャンプのようだ。エミはそれを2セッション、計8週間担当した。
 驚いたことに、どの子も個性的で才能あふれる子たちばかり。小学生によるパフォーマンスとは思えない巧さ。こういう子たちの中からハンナ・モンタナみたいな子が生まれるのかなとか、思っちゃいました。エミが書いた曲も、みな上手に元気に歌ってくれて、エミも作曲家みょうりに尽きたことでしょう。クライマックスの「Where the Sidewalk Ends」はしっとりした曲だったのだけれど、歌った子は歌い終わったあとに涙をぬぐっていた。暗くなった舞台の真ん中にスポットライトがあたり、二人の小さな子がデュエット。曲の後半からは全員が加わって大合唱。聴いている私も涙が出た。
 舞台のあと、エミを見つけて「おめでとう」と言うと、エミはおいおい泣いていた。子どもたちが立派に舞台を務めたのが嬉しくて、感動して、泣けてしまったらしい。どの子も皆エネルギーに溢れていて、グループを取りまとめるのは大変だったそうだが、子どもたちにすっかり情が移り、終わったあとは、「寂しい」と言ってがっくりうなだれていた。
 最初、エミが子どもキャンプのカウンセラーをすると聞いたときは、彼女に子ども相手など大丈夫だろうか?と心配したのだけれど、意外にも、エミはこの仕事をとても楽しんだ。一生これを続けてもいいと思うくらい、やりがいがあったらしい。
 職場は自宅からは遠く、渋滞がなくスムーズにいっても1時間強、渋滞があると、ひどいときで片道3時間以上もかかる道のりを、エミは毎日運転して通った。何度か嵐があって、劇場近辺が数日間停電になったこともあった。そのときは信号が全部消えてしまったので道路は大渋滞となり、普段なら5分で行けるところが1時間かかったりしたそうだ。また、8週間通った中で、事故も何度も目撃したらしい。事故による渋滞も何度かあった。実際、事故が多い高速道路として有名な道だったので、私もエミが事故にあうのを恐れて毎日祈って送りだしていたが、8週間、一度も危険な目に遭うことなく過ごせたことは、本当に感謝だった。
 それにしても、エミの作曲した歌を聞きながら、導きによっては、これはミニストリーにも活用できるなと思った。子どもの夏の教会キャンプ(VBSとか)で歌うのにぴったりな感じの曲調だし、4週間の子どものパフォーミングアーツキャンプというプログラムも、ミニストリーに使えそう。来年のCCの子どもプログラム用に、エミに一曲書いてもらおうかしらん。神様がエミに与えてくださった賜物が、御国のために、主のご栄光のために、豊かに用いられていくように、これからも親としてがっつり祈ろうと思わされた。

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