ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

パスター・ウィルソン

 2ヶ月ほど前、うちの教会の2代前の牧師のパスター・ウィルソンから電話があり、ぼぼるパパと私に証と賛美をしに来て欲しいとお招きをいただいた。それで、今月26日にパスター・ウィルソンの教会を訪問することになっていた。ところが、彼は数週間前から突然体調を崩し、検査で病院に行ったまま入院、膵臓と肝臓のガン、しかも末期のガンであることがわかり、あれよあれよと言う間に容態が悪化、昨日からホスピスに移された。もちろん、26日の特別サーヴィスもキャンセルになった。つい2ヶ月前までは普通だったのに、どうしてこんなに急に…
 パスター・ウィルソンは私たちがシカゴに越してきて、今の教会に行き始めた時に牧師だった方。この先生のもとで私たちは2年余お世話になった。当時はうちの教会は教会員の9割以上が白人というところで、パスター・ウィルソン自身も、ある時私たちにこう告白してくれたことがあった。「私は今まで心のどこかに人種差別的な思いを持っていましたが、あなたたちと知り合って、目が開かれました。」また彼は、私たちがこの教会に行き始めるようになったばかりの頃、私たちにこう言ってくださった。「この教会があなたがたにとって祝福となることを願っていますが、それと同時に、あなたがたもまたこの教会にとっての祝福となって下さることを期待していますよ」この彼の言葉を私は忘れない。それまで漠然と、教会とは自分が何かを受けに行くところだと思っていた。自分が教会に何かを与えることができるなんて、そういう視点で考えたことはなかった。私はパスター・ウィルソンのもとで、地域教会で仕えることを通して主に仕える、ということを教えてもらったのだと思う。そしてそれは、今の私の信仰生活のバックボーンになっていると思う。
 他にも、私たちがパスター・ウィルソンを通して学んだことは数知れない。今彼は、モルヒネをたくさん打っていて、ほとんど意識もない状態、主の御元に呼ばれるのも時間の問題だとご家族は言っているらしい。事態のあまりの急展開に、ぼぼるパパも私も唖然としている。主の御元に呼ばれる時が近づいているのであれば、せめてこの地上での最後の時間、なるべく痛みが少なくてすみますように。ご家族と祝された時を持つことができますように。そして彼を見守るご家族のうえに、主の平安がありますように。

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