リーダーの資質
クラウド&タウンゼント博士はここ数年、Ultimate Leadership Seminar という1週間の泊まりがけのセミナーを主催している。クラウド博士のリーダーシップに関する新刊『Integrity』という本も最近出版され、2月6日付のニューヨークタイムスのブックレビューでも絶賛されたらしい。クリスチャンの著者が書いた本でも、ビジネス書や自己啓発系の書物としてノンクリスチャンの読者の間でも広く読まれることがある。たとえば、ジョン・マクスウェルのリーダーシップに関する本とか、ノーマン・ヴィンセント・ピールの積極的思考に関する本のように。(いわゆる「積極的思考」は、聖書的信仰とは似て非なるものだと思うので、私は個人的にあまり興味ないのだけど。)『Integrity』も、クリスチャンの間だけでなく、ノンクリスチャンの間でも読まれる本になるのかな。単なるお金儲けや有象無象の利益や地位のためのリーダーシップではなく、個人的にも組織としても、全人格的成長を促すためのリーダーシップこそ、今、必要とされているのかもしれない。教会でも、この世においても。そしてそれはキリストを模範とし、神さまの助けを仰ぐことなしには達成できないのだと思う。
「Integrity」という概念は、日本語では一言で訳しにくいのだけれど(辞書をみると「正直・誠実」とか「首尾一貫性」「整合性」などといった訳語が出ている)、この本の中で、クラウド博士はインテグリティを定義する6つの人格的資質を挙げている。
- Are able to connect with others and build trust (他者とつながりを持ち、信頼関係を築くことができる)
- Are oriented toward reality (現実に目が向いている)
- Finish well (最後まで終わらせることができる)
- Embrace the negative (悪い事も受けとめることができる)
- Are oriented toward increase (増大へと目が向いている)
- Have an understanding of the transcendent (全てを超越したお方がいることを理解している)
ふーむ、なるほど。私自身は、自分がリーダーに向いているとは全然思わないのだけど、それでも主に従うものとしてこの世にインパクトを与えていきたいと願うなら、こういった資質は大切かもしれない。親としてもね。
それから、Ultimate Leadership セミナーでのタウンゼント博士の講演のビデオクリップも発見。彼の語り口、なつかしい。