ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

忙しい週末/アンティゴネ

 今週末は慌ただしい。
 木曜日の夜はま〜やの学校のオーケストラのコンサートで、エミの舞台の初日。木曜日はま〜やのコンサートに行き、エミの舞台は二日目の昨日、観て来た。
 今朝は、みんが朝から弁論トーナメント。(シーズンの間は毎土曜日にある。)家を出たのは朝6時半。
 エミはSAT。本当はもう受けないでいいはずだったのが、前回受験したフランス語のSATの試験の時にリスニングに使うCDプレーヤーが途中で壊れてしまったため、エミのスコアはキャンセルされ、急遽、再受験となったのだ。
 舞台の本番がある週はいつもそうだけど、今週はエミは最後のリハーサルで毎日帰宅が夜10時。疲れきってゾンビ化していた。木曜日、金曜日も本番で帰宅は10時過ぎ。それなのに今朝は7時前に家を出てSATの受験なのだから、大丈夫なのかどうなのか… きっと良い点は取れないだろうけれど、エミが受験するいくつかの大学は、SAT subjectと呼ばれるテスト3科目が必須になっているため、受験しないわけにはいかないのだ。やれやれ。
 今日の受験会場は、シカゴ大学の南側の非常に治安の悪い地区にある高校。いわゆる「シカゴサウスサイド」だ。ぼぼるパパが会場までエスコートし、試験が終わるまでその場で待機し(1科目なので1時間ちょっとで終わる予定)、そしてまた連れて帰って来る。
 午後は、夕方からレークサイド教会でもたれるクリスマスディナーに出席し、ディナー後ぼぼるパパはオヘア空港へ直行。午後8時の便でイギリスへ旅だつ。ケンブリッジ大学でもたれるワークショップで発表をするため。
 ぼぼるパパをオヘアに落としたら、今度は私が運転して家に帰る。だけど今日は雪。今は止んでいるので、このままもう降らないでくれるといいな…
 エミの舞台は今日が千秋楽なので、私たちが留守の間に彼女は自分で運転して出かけることになる。舞台の後は打ち上げがあったりして、帰りは多分夜中でしょう。だけどあの子は体力、持つんだろうか。
 明日は午前中の礼拝の後、午後からエミの高校のオーケストラのコンサート。この週末はまるで集中豪雨のよう…

 ところで、エミの今回の舞台は、ソフォクレスによるギリシャ悲劇の一つ、「アンティゴネ」。エミはキャストの一人として登場する他に、音楽を担当し、舞台で使う曲をすべて作曲した。プログラムに「オリジナルスコア作曲 エミ・ナカムラ」とあり、ちょっと感動。舞台のそでにキーボード、パーカッション、バイオリンの小さなバンドを編成し、エミはキーボードを弾いた。アンティゴネについて調べていたら、なんとメンデルスゾーンも劇付随音楽を作曲しているそうで、うわぁ畏れ多い!と思ってしまった。
 舞台装置もすごくて、コロシアムを想定しているのか、舞台の左右にそれらしき柱が立っていた。舞台装置デザインは顧問の先生の一人が担当し、彼の指揮のもとで生徒たちが作る。毎回すごい装置で唸らされる。
 悲劇だけあって、登場人物のほとんどが最後には死んでしまう。カーテンコールも、普通なら役者さんたちが出てきて高々と手をふりおじぎをするという華やかなものだけど、今回は一人ずつでてきた役者さんたちがくら〜い顔でうつむくだけという…(^^;) お芝居の内容にふさわしいカーテンコールでした。

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