ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

ナルニアを観てきた

 (ネタばれはイヤ、という方は読まない方がいいかもしれません。)

 昨日の夜、家族で『ナルニア国物語』を観て来た。とてーーも良かった! エミとみんは『ライオンと魔女』(ナルニア国物語の第一話)の原書は読んでいたし、ま〜やとケンも幼児向けの絵本バージョンを読んでいたので、ストーリーもよく分かって楽しめたみたい。でも、G指定ではなくPG指定の映画なので、小さい子供を連れて行くときにはちょっと気をつけた方がいいかも。気味の悪い生き物や、刀で斬り合う戦いの場面は、心理的にも視覚的にも小さい子にはかなり刺激が強いかと思った。うちは、ケンは案外大丈夫だったけど、ま〜やが固まっていました。でも、映画からの帰りの車の中では子供たちといい分かち合いができて感謝だった。

 この映画はディズニーとウォールデン・メディアの共同製作で、ウォールデン・メディアの社長がクリスチャンなんだそうだ。また、CSルイスの義理の息子のダグラス・グレシャムも共同制作者として関わっている。へたに脚色することなく、とにかく原書に忠実に作ることを目指したというだけあって、本当によくできていたと思う。場面によっては、原書の挿絵の世界がそっくりそのまま再現されていて感動した。タムナスさん、かわいかったなぁ。ただ、CGのせいか動物たちの動きや表情がぎこちなかったりわざとらしかったりするところもあった。あと、ビーバー夫妻のキャラクターが、いかにもディズニー映画っぽい感じになってたかな。もう一つだけ難を言えば、ライオン(アスラン)の声が、ちょっと軽かったか。もう少し深みと威厳のある声だったら良かったのに。4人の子供たちは素晴らしかったです。特にルーシーはとっても愛らしかった!
 よく知られている古典的な物語だし、ネタばれを恐れずに、十分に予習してから観る方がより楽しめる映画かもと思います。その方が、物語の中に散りばめられている霊的なシンボリズムもappreciateできて、味わいも一層深まるのでは。
 私とぼぼるパパがCRで通っている教会では、先週からナルニア国物語をベースにした霊的戦いに関する3回シリーズのメッセージが始まった。この教会は土曜日にも礼拝をやっているので(大きな教会で、土日を合わせて全部で五回の礼拝をやっている)、昨日は映画に行く前に礼拝に出てメッセージを聞いてきた。昨日のメッセージのタイトルは「The Gifts」。この世が与えるギフト(贈り物/賜物)は、エドモンドが白い魔女からもらったターキッシュディライト(甘いお菓子)のようなもの。食べれば食べるほどもっと欲しくなり、決して満たされることはない。一方、神さまがくださるギフトは、ピーター、ルーシー、スーザンがファーザークリスマスからもらった贈り物に象徴される。戦いのための武器、癒しをもたらす薬、いつでも助けを呼ぶことのできる角笛。これらのギフトは「おもちゃではなく道具」なので、気をつけて用いなければならない。そして、自分が楽しむためのものではなく、御国のために用いるためのもの。私たちはこれらの賜物を用いて、戦うために召されている。誰しも、皆何らかのターキッシュディライトを持っているかもしれないが、それに振り回されることなく、神からいただいたギフトを互いのために、御国のために用いて勇敢に戦おう、そんなメッセージだった。

 特に私の印象に残った場面は、ピーターが敵の兵に襲われている時、アスランの部下が助けようとするとアスランが「これはピーターの戦いだから、手を出すな」と止めるところ。アスランはピーターのすぐ側で見守っていて、もしも本当に危険があればいつでもピーターを助け出すことはできるだろうが、あえて助けない。アスランにはピーターは敵をくだすことができるとわかっているから。そしてピーターも、最初は押され気味で危険になるけれど、与えられていた刀で見事相手をやっつける。そしてアスランから、「君はナルニアの騎士だ」と任命される。興味深かったのは、ピーターがアスランのもとで戦いながら、その品性が練られていく様子が伺えたこと。最初は弟エドマンドには辛くあたり、スーザンとも喧嘩ばかりしていたピーターだったけれど、戦いの中で、リーダーシップや責任感、優しさや勇気を身につけていく。アスランが死んでしまったあと、アスランの軍隊を率いるピーターは、ものすごくかっこ良かった。

 来週のメッセージでは十字架と贖いについて語られるらしい。すっごい楽しみ。そのメッセージを聴いたら、きっとまたナルニアの映画も観たくなってしまうかもね。そう、もう一つ印象深かった場面は、最後に4人の子供たちがナルニアを治める王や女王としてアスランから冠を授かるところなんだけど、ターキッシュディライトの誘惑に負けて一時は白い魔女の捕われの身になっていたエドマンドも、残りの三人と一緒に冠を授かる。主の憐れみと恵みって、こういうことなんだなぁと胸が熱くなりました。公開中に、もう一回くらいは観に行きたいな。

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