魚の水銀汚染
シカゴトリビューン紙に、恐い記事が出ていた。アメリカは魚に含まれる水銀含有量の規制がカナダなどの国に比べて緩いうえに、そもそもほとんど検査をしていないのだそうだ。そのためアメリカ国内で市場に出回っている魚は水銀含有量がかなり高いものもあり、トリビューン紙の調査によると、特にswordfish(メカジキ)には規定の3倍の水銀が含まれていたものもあったとか。マグロも結構危なくて、缶詰のツナでも、たくさん摂取すればそれだけで水銀中毒になる可能性もあり、実際、ツナサンドを毎日のように食べていた五歳の子供で水銀中毒になった子もいた。サーモンとか、ファーストフード店のフィッシュサンドイッチに使われている魚は比較的安全らしい。
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水銀中毒の症状は、大人の場合、
- 手足のしびれ
- 頭痛
- 疲労感
- 集中力や記憶力の減退
- 視界のかすみ
- 脱毛
- 吐き気
- ふるえ
だそうだ。単に加齢によるものだと思っていたことでも、案外、魚を食べ続けていたことによる水銀中毒だったりすることもあるんだろうか。
追記: 魚の水銀汚染は、アメリカだけの問題ではなく全世界的なもので、中毒とまではいわなくても、体内に水銀を微量に蓄積していない人はいないと言えるほどだそうです。でも、カルシウム・マグネシウム・鉄といった他のミネラルを摂取することで,水銀の体外排出が促されるのだそうです。