ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

昨日、今日、明日

 昨日は、今回日本に戻って来て初めて一人で出かけた。
 御茶ノ水までは、乗り継ぎの時間も入れると2時間くらいかかるかなと思って家を10時に出たら、乗り継ぎがスムーズで、御茶ノ水には予定の30分前に到着。久しぶりで(と言っても2年ぶりだけど)改札を出てから、どっちの方向に歩き出したらいいのかわからず、しばし立ち尽くす。心の中で、(御茶ノ水で迷うなよ!)と自分に突っこみを入れながら。おそるおそる歩きだし、ようやく見覚えのある駅前の風景に。時間があったので、OCCに行く道の手前を右に行ったところにある、ロゴがスタバとよく似たカフェで一休み。

 OCCも、入り口のあたりは随分変わったよね。ほんとにここがそうかな?とドキドキしつつ2階のCLCへ。CLCでは、「今、御茶ノ水CLCで売れている本」のランキングが出ていて、なんと「あなたはどこに愛を探していますか」が1位で、主の御名をたたえつつ、そっと喜びました。
 そうこうするうちに、tomoくんとアンソニーが到着し、3人で近所のイタリアンレストランで昼食。
 食後はtomoくんと二人でOCC2階にあるJCFN東京オフィスへ行き、後藤主事とお話。その後は、tomoくんとわかれ、私は2時の約束まで少し時間があったので、4階の出版社あめんどうさんのオフィスに顔を出してみた。クレオパさんこと小渕春夫さんとは初対面だったけど、そういう感じはしなかった。わずか15分ほどの突撃訪問でしたが、快く迎えていただき、感謝。(クレオパさん、お仕事中お邪魔して、すみませんでした!)
 その後は、2階にあるレストランでだんな雄作さんご夫妻とお会いした。(このレストランも2年前とは様変わりしていて、入り方がわからず、5分くらい1階と2階を行ったり来たりして挙動不審な人になってしまった。)雄作さんの奥様は9月出産予定で、とっても幸せそうな素敵なカップルでした。
 雄作さんは、求めるものがあって教会に行くようになり、イエス様を信じてクリスチャンになり洗礼を受けたものの、その後教会でつまづいてしばらく教会から離れてしまうという体験をなさったという。今では良い教会に導かれて信仰も立て直され、ミニストリーに従事しておられるが、かつての自分と同じように、せっかくクリスチャンになったのにつまづいて神様や教会から離れてしまった人たちに対して重荷を感じているとのことだった。雄作さんの話によると、洗礼を受けてから3年以内に教会を離れてしまうクリスチャンが…えーと、数字を忘れてしまいましたが、とにかく大勢いるのだそうです。 教会を離れることと神様から離れることは、必ずしも同義ではないだろうけれど、教会から離れた状態で健全な信仰を保ち、霊的にも成長し続けることは難しいだろうから、現代の日本の教会の状況は本当に危機的なんだなぁと改めて思った。
 アメリカのメガチャーチの話題も少しでた。メガチャーチと一口に言ってもいろいろで、私としては、世的な成功の原則にのっとって上へ上へと大きくなったメガと(上昇・成功重視)、主の恵みの中で神のいのちの法則に従った成長の結果として、横へ横へと大きくなったメガ(神や人との関係重視)があるんじゃないかと思っている。たとえばテキサスのレイクウッドチャーチ(ジョエル・オスティーン牧師)は、多分前者の最たる例かも。彼の本(邦題「あなたはできる」)はNYタイムスのベストセラーにもなったけど、書店で初めて見たとき、その表紙と目次の内容に、私はなんともげんなりした。「自分の成功や幸せ」が目的で、神様はその手段になっていると感じた。確かに神様は私たちに幸せや成功をもたらすことのできるお方だし、実際もたらしたいと願っておられるのだろうけれど、ジョエル・オスティーンには言いようのない違和感を覚えたものだった。ビジネス界でも流行っている「積極的思考法」にも通じる違和感。(ちょっと話がそれてしまうけれど、ジョイス・マイヤーもジョエル・オスティーンに傾倒していて、最近の彼女はすっかり「成功」「繁栄」志向になってしまったみたい。ジョイスのメッセージや本は大好きだったので、ちょっと残念。)
 アメリカでも日本でも、教会の成長を考える上でビジネスモデルを適用しようとする傾向ってあると思うけど、成長や成功を求める自分の動機を絶えず吟味する心と、自分が取り入れようとしているものが主のものか、世のものかを見分ける敏感な識別力が必要なんじゃないかと思う。(さらにいえば、教会がビジネスモデルを取り入れようとするのは実は本末転倒で、ビジネスが聖書の原則を取り入れることで成功する、というのが本来あるべき姿なんじゃないかという気がするが。)
 一方で、サドルバック教会などは、後者のメガの例だと思う。彼らは、聖書の原則に従った生き方を知らないがゆえに苦しんでいる人たちに、神様が、聖書が、いかに私たちの日々の生活にも具体的な指針を与えることができる存在であるかを実践的に示していると思う。
 メガチャーチというと、人々の憧れの的になったり、あるいは否定的な言われ方をされたりと、いろいろあるようだが、一概には言えないと思う。教会員の数や教会の規模そのものは、その教会のあり方の本質を量る指標にはならないのだろう。

 さて、話がそれてしまったけれど、雄作くんご夫妻とお茶した後は、「百万人の福音」の編集長の根田さん、編集者の千代延さんとお目にかかった。根田さんとも初対面で、クリスチャン新聞の元編集長であるという以外には何の予備知識もないままだったので、怖そうな人だったらどうしようと緊張していたけど、予想よりもずーっときさくで楽しい方だった。「百万人の福音」さんとは、今までに何度か単発で「心温まるお話」系の翻訳をさせていただいていたけれど、今年のクリスマス号からその手の翻訳を不定期に連載することになっている。このお仕事は、翻訳するだけでなく、百万人の福音に掲載するのにふさわしそうなストーリーを探し出してくるところからが私の責任。
 また、クリスチャン新聞の記者さんに、大学時代一緒にKGKの夏期学校の準備委員をしたことがある中田さんという方がおられ、20数年ぶりの再会をした。すっかり話し込んでしまい、長居になってしまって申し訳なかった。

 というわけで、昨日は盛りだくさんで楽しかったのであります。一方今日は、子供たちとのんびり過ごす予定。明日の日曜日は、午前中は家族で東京ホライズンチャペルへ、午後は一人で立川福音自由教会の夕拝に出席予定。「ヤハウェがあなたがたを恋い慕って…」の著者、高橋秀典先生と初めてお目にかかれるのが楽しみ。ただ、台風が来ているけれど、大丈夫かな?

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