It's not about me
今行っている教会に私たちが通い始めて間もなくの頃、パスターがこう言ったことがあった。
「This church is not about you. I'm sorry, but it is not. This church is about God.」
信徒に向かって、こうはっきり言ってしまうパスターも珍しいかもしれない。今日の礼拝でも、パスターが同じことを言っていた。
「This is not about you, but about God. Frankly, you need to get over yourself.」
自分のニーズが満たされるとか、自分の痛みが癒されるとか、ついつい自分中心に考えてしまいがちの私たち。パスターの言う通り、I need to get over myselfだなぁと思わされた。礼拝後、教会の図書室の前にある古本カートをひょいと覗いてみたら、マックス・ルケードの"It's not about me"という本があるのが目についたので、即座に50セントで購入。
ちなみに、この教会は確かにabout Godだけど、Because she is about God, she also cares for people.不思議なもので、It's about Godと思うとき、自分のニーズではなく他者のニーズを満たすことに自分の目が向くことに気づく。
そういえば二週間前、うちの教会で、この地域の経済的に大変な状況にある家庭の子どもたちに、新学期に必要な学用品を詰めたバックパック(カバン)を寄付するというドライブ(募金活動?)を行なった。集めるのはお金ではなく、参加する人は、必要な学用品のリストと子どもの性別と年齢がかかれた紙を受け取り、そのリストにそった品物を購入してバックパックに詰め、それを2週間後に持ってくる、という趣向。礼拝後、ロビーでそのリストの紙を配りますから、参加したい方はそれを受け取ってください、とのことだった。
中村家もぜひ参加させていただきたいと思い、礼拝後早速そのリストをもらうための列に並んだのだが、ものすごい長蛇の列。列に並ぶというと、普通は自分が何かをもらうためにすることだけど、その時並んでいた人たちはそうではなかった。もらうためではなく自分が与えるために、礼拝後、十数分かけてその列に並んでいたのだ。与えたいがために、長い列にもみんなが忍耐強く並んでいる姿に、私は感動した。そして、あと三人くらいでようやく私の番が来る、というところで、「皆さん、ありがとうございます! リストの紙は全部なくなりました!」と担当の人が叫んだ。あら〜、残念!私も参加できなくて残念だったけれど、このドライブによって数百人の子どもたちの新学期の学用品のニーズが満たされることを思い、心温まる思いがした。そして今日、教会のロビーには学用品がパンパンに詰まったたっくさんの新品のバックパックが集められているのを見て、心の中で、それを受け取る子どもたちと、このバックパックを準備した人たちの上に、主の豊かな祝福があるようにと祈った。