ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

イエローストーン旅行記(2)

 前回からあっという間に1週間が過ぎてしまった。忘れないうちに書き留めなくては。前回は三日目まで書いたのでしたね。

 第4日め(7月31日):ぼぼるパパは一人で早起きをし、早朝からガラティン川で釣り。しかし、当たりはなし。私たちも7時過ぎには起床し、ロッジのレストランで朝食。ぼぼるパパが釣りから戻って急いで朝食をとってから、9時前には荷物を再び積んで出発。イエローストーン国立公園の西側入り口に到着したのは、だいたい10時半。そこまでの道のりも風光明媚だった。国立公園の入場料は、1週間のパスが25ドル。ついにパーク内に入ると、早速マジソン川が見えてくる。穏やかな流れはフライフィッシングにいかにも良さそうで、ぼぼるパパの目が輝く。しばらく行くと、急に交通渋滞。どうしたのかと思ったら、右手にある高い木のてっぺんに白頭鷲(bald eagle)の巣があり、そこにワシがいるのが見えた。さすが、凛々しい姿だった。イエローストーンでは野生動物が発見されると、たちまち交通がマヒする。みんな徐行したり車を停めたりして動物ウォッチングに興じ始めるからだ。たくさん車が止まっているからどこに動物がいるのかと思うと、はるか遠くの方にチラリと見えるだけだったりして、最初に止まった車はよくもまぁこんな遠くにいるのを見つけたものだと感心する。
 この日の夜はロッジに宿泊予定だが、次の晩はパーク内のキャンプ場にテントを張って宿泊する予定だったので、まずはキャンプ場を下見に。パーク内にはテントやRVで泊まれるキャンプ場がいくつかあるが、それぞれにアメニティーや便利度が違う。ぼぼるパパが予約を入れておいてくれた場所は、水道もトイレも完備されていて、初心者の家族連れにはちょうどいい感じの場所だった。マジソン川もすぐそばで、パパもにっこり。
 キャンプ場の下見のあとは、ケンスケのリクエストによって、マンモスホットスプリングス方面に。途中、冬の間に崖崩れがあって修復工事中の道があり、片側通行になっていたため、いきなり30分待ち。旗持ちのおばさんがニコニコしながら近寄ってきて、「ここであと30分待ってくださいね」と言う。「ここで30分待つんですか?」と思わず聞き返すと、おばさんはニコニコと「はい。」ぼぼるパパは、「Guys! We have to wait here for 30minutes! Take out your reading materials or electronic devices!」と家族に号令をかける。私たちは「は〜い」と言って、それぞれに本やDSやiPodを取り出す。そうやって時間を過ごしたら、30分はあっという間だった。ようやく車の列が動き始め、まずはホットスプリングスに行く途中にあるノリスガイザーへ。ここは世界最大の間欠泉らしいが、いつ大噴出するかはわからないそうで(何年かに一度という頻度)、私たちが行ったときも噴出はなし。それでも湯煙がたち上るなんともいえず荒涼とした景色は、非常に幻想的だった。




 小雨が降り始めたノリスを後にして、マンモスホットスプリングスを目指して北に向かって進む。なにしろパーク内は広いので、移動するだけで随分時間がかかる。しかし途中の景色もぜんぶ美しいので、苦にならない。

(みんが車の中から撮った景色)
 マンモスホットスプリングスが近づいてくると、まず見所の一つ、テラスマウンテンへ。ここは流れ出す温泉水に含まれる石灰分が何千年もかけて蓄積されてテラス状になった場所。色は氷のように真っ白なものもあれば赤茶色やウグイス色のものもある。不思議な景観。
 




 こういう場所は、もちろんズカズカ自由に歩けるわけではなく、ちゃんと歩道が設備されている。そこでケンが手すりをこすりながら歩いていたら、指にトゲがささって、実は私はケンのトゲを抜くのに一生懸命で、あまりゆっくり景色を観ることができなかった。(汗)でも、娘たちがたくさん写真を撮ってくれたので、こうして後からゆっくり楽しむことができる。

 ここを後にする頃にはお天気もすっかり回復して青空に。時間もすでに1時を回っていたので、マンモスホットスプリングスのホテルのレストランで昼食。そして2時過ぎになってから、ケンが行きたがっていたBoiling Riverに向かう。ここはガードナーリバーの冷たい水に、熱い温泉が流れ込んでいて、露天風呂のようにお湯につかることが出来るようになっているところ。とは言え、やはり川なので、流れはかなり早かった。うかうかしているとマジで流されてしまう。川遊びって、見た目よりも危ないんだなぁと実感。水深はひざくらいだとしても、すべって転べば簡単に流されてしまうもの。


 ほんとに露天風呂のように気持ちが良く、ここで1時間あまりお湯につかっていた。そして気がつくとすでに4時を回っており、そろそろこの日はロッジに戻ることに。というのも、この日の宿泊予定は、イエローストーン公園から40分ほど西に行った山の中にあるロッジ。Boiling Riverからイエローストーンの入り口に戻るだけでも1時間半はかかるので、帰り着くのに2時間あまりかかった。
 一日遊び疲れて、子どもたちは車の中ではぼんやりしていた。私は、その晩の宿泊予定のロッジがそんなに遠いところにあるとは知らなかったので、パークを後にして延々運転していくのにびっくり。そして、なんだこりゃ?というくらい、人の気配のない山にはさまれた谷間にあるロッジに到着。あんまり辺鄙(へんぴ)なので驚いたけれど、自然の美しさはイエロストーンそのものに引けをとらない。ロッジはベッドルームが4つあるログハウスを1件貸し切り。(場所が辺鄙なせいか、値段は相当安かった。)


↑これを6人で貸し切り!

モノポリーをしてくつろぐ3人。緯度がかなり高いので、なかなか日が暮れない。このときすでに、9時近くのはず。

エミはデッキで読書。

持参した炊飯器でご飯をたき、ククレカレーとインスタント中華スープという質素な夕食。だけどこんなのでも幸せ。(っていうか、私は楽!)

せっかくのパノラマ写真も、このサイズに縮小してしまうと雰囲気が伝わらないなぁ。私たちが泊まった山小屋の他に、小さい山小屋もいくつかあって、馬もいた。野生動物の気配もあちこちに。ミュール鹿も見かけたし、地リスがうじゃうじゃ走り回っていた。クマも出るそうで、夜、外で星を観ているとき(ぼぼるパパが天体望遠鏡も持参した)、獣のニオイがあたりに漂っていて、かなり緊張した。
 この晩は、たまっていた洗濯物を片付けた(洗濯機を三回まわした)。

 では、続きはまた後日…
 

ホーム日記ミルトスの木かげで(最新)