ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

イエローストーン旅行記(3)

 あっという間に、イエローストーン旅行からひと月が過ぎてしまった。記憶の糸をたどりつつ、とにかく写真だけでもアップします。

 5日め(8月1日):7時過ぎに起床し、ご飯とインスタントのお味噌汁で朝食。それから約30分かけて、

こ〜んな田舎道を通ってイエローストーン公園に戻る。随分遠いなぁと最初は思ったけれど、この道のりがまたのどかで、気持ちよかった!
パークに戻ると、マディソンという地区のキャンプ場に行き、テントの設営。

子どもたちがパパを手伝い、手際よくやってくれました。テントの設営が終わったら、本日の観光へ。この日はキャニオンビレッジ方面へ。

これはアーティストポイントという場所から眺める滝。↑ その名の通り(?)、どんな素人でも、絵になる写真が撮れます。

Photo by Miho

Photo by Boboru Uncle Tom's Trailという小道(実は何百段もの細い階段)を降りていき、アーティストポイントから見ていた滝のすぐ下まで来て、そこから望遠で滝の上の方を撮った写真。

イエローストーンには、こんなふうに幹がねじれた木がたくさんありました。レンジャーの人に聞いたら、バクテリアから身を守るために木が自然とこのように成長したのだそうです。なぜバクテリアから身を守るために幹がねじれるのかはよくわからないのだけれど…(汗)

パーク内を移動していると、こんなふうに壮大な風景がたくさん見られる。(でも、こんな小さな写真では、ちっともその壮大さがわからなくてつまらない!)

Petrified tree (化石化した木)↑ ただの灌木のようにも見えますが、数百万年前の火山活動によって灰をかぶって、そのまま化石化したのだそうです。


ラマーバレーという平原。ここではエルク(へらじか)やバイソン(バッファロー)、鹿や熊などたくさんの野生動物が見られる。食うか食われるかの弱肉強食の世界が繰り広げられているのだそうだ。景色を見る限りはのんびりしているけれど。

私たちもバイソンの群れに遭遇しました。

バイソンの唸り声をキャプチャーしたくて、ビデオも。カメラをまわす背後で家族が話しかけるので、「シーッ、シーッ」と唸る私の方がうるさい。(苦笑)

ラマーバレーの後は、Tower Fallへ。 滝も美しいけれど、そのまわりにあるニョキニョキ伸びているものが不思議で面白い! どうして岩があんな細長い形になっているのだろう?

こんな風景も、パーク内ではあちこちで見られる。この白く枯れた状態で立っている木は、ゴーストツリーと呼ばれているそうだ。
イエローストーンでは毎年のように山火事が起こる。しかし自然に起きた山火事はあえて消火せず、そのままにしておくそうだ。結果として、燃えることで森が混雑するのが防がれ、さらに燃えた木の灰が土を肥沃にし、新たな木が成長するのを促すらしい。神様が作られた自然のシステムは本当にうまく出来ている。


 一日観光して回ったあとは、キャンプ場へ。パパは日が暮れる前に釣りに。

キャンプ場のすぐ裏を流れるマディソン川。

この日はついに成果あり!(しかしキャッチ&リリースなので、食べることはできず。)
パパが釣りに行っている間に私は夕食の支度。といってもインスタントラーメンだけど。卵ともやしを入れて。ケンとま〜やはパパについて行って川で遊び、エミとみんはテントでゆっくり読書。

そして日が暮れてからはキャンプファイヤー。お決まりのマシュマロロースティング。
写真はないけれど、持ってきた天体望遠鏡で星を眺める。木の隙間から見える夜空は素晴らしかった。
イエローストーンは山の上なので、朝晩の気温は夏でも4度くらいにまで下がる。そんなところでテントの中で眠るなんて!と思ったけれど、寒いながらも楽しい体験だった。

 6日め(8月2日):朝ご飯はソーセージとくだものとパンとチーズ。野外で食べるのは気持ちがいい。この日は日曜日で、キャンプ場の近くで超教派の礼拝をやっているというので、テントを片付けてからそちらに向かう。

 イエローストーンで働いているクリスチャンの人たちが、ボランティアで礼拝をリードしているらしい。全米の国立公園でもたれているミニストリーなんだとか。いろんな働きをしてくださる方がいるものだと、感激。この日メッセージをしてくれたのは、大学2年生になる女の子。夏の間、イエローストーンのお土産屋さんのレジ打ちのバイトをしているらしい。不安な気持ちで大学生活を始めたが、神様がすべての必要を満たし、励ましてくださった、という証。私やエミが抱いていた不安にピッタリと語りかけるようなお話で、神様のご配慮にびっくり。神様って、本当に生きて働いておられる!
 この女の子の他には年配のカップルがいて、ご主人はパークレンジャー、奥さんはパークボランティア。お二人はそれぞれに配偶者に先立たれた人たちで、なんと1年前にeHarmony.comというお見合いサイト(?)で出会って結婚したのだそうだ。

 礼拝の後は、Old Faithfulという有名な巨大間欠泉のある方面へ。


間欠泉もすごいけど、その周りに集まる大勢の人もすごかった。イエローストーンのほとんどの間欠泉は、頻度は不定期で、そう頻繁に噴出しているわけではないけれど、このOld Faithfulだけは、約70分毎と、比較的定期的に噴出するので、待っていれば必ず見ることができる。

この後、ケンスケはパパと一緒にYoung Scientistというプログラムに参加。30分くらいのものかと思ったら、2時間半くらいかかるもので、科学者が使うようなツールや資料がいろいろ入ったバックパックとノートを渡され、ノートの指示にしたがって、周囲の自然についていろいろ調べるというもの。実際に触れなくても赤外線を当てるだけで温度が測れる温度計というのがあり、ケンはそれがとても気に入った様子だった。途中で飽きるかと思いきや、最後までみっちり楽しんだケン。
次の3枚の写真は、Old Faithful付近の泉。ほかにもたくさんあるのだけれど、写真だけだとそのうち全部同じに見えてくるので(苦笑)、特徴のあるものをアップ。


このカラフルな色の正体は、バクテリア。色に違いがあるのは、水の温度によって異なる種類のバクテリアが繁殖するからだそうだ。

Morning Gloryと呼ばれる泉。昔は真ん中あたりがコバルトブルーで、色の違いがもっと顕著だったそうだが、見学者が泉に小石やコインを投げ入れたりしたため、水の温度が変化し、こんなふうにほとんど緑だけの泉になってしまったらしい。「Fading Glory」という看板も立っていて、残念な感じ。もっとも、このエメラルドグリーンだって、十分美しいけどね。

Old Faithful Innというホテルのロビー。究極のログキャビン。パーク内でも最も古い建造物の一つらしい。
この日はもうちょっと見て回ろうかと思ったものの、突然雲行きが怪しくなってきたため、二日前に泊まったロッジに戻ることに。

帰る途中の道路で遭遇したバイソン。道路の真ん中を悠々と歩いているため、反対車線の車は追い越すこともできず、長蛇の渋滞になっていた。
 このあと、雨が上がって晴れ間が見えたため、前日のキャンプ場に立ち寄り、ぼぼるパパはまた1時間ほど釣り。子どもたちは例によって川遊びや読書。私ものんびり。
 ロッジに戻ると、夕食の支度(ひき肉と卵とキュウリで三食そぼろご飯、そしてインスタントみそ汁)をし、再び洗濯。

 7日め(8月3日):居心地の良かったロッジを後にし、イエローストーン公園に向かう。今日が最終日。

パーク内に入る前に、手前のウェストイエローストーンという町のお土産屋さんを散策。Tシャツなどを購入。パーク内のお土産屋さんより種類が豊富で値段も安かった。

この日はキャニオンを通ってイエロストーンレイクの方向に向かった。

ボコボコ熱い水が湧いているマッドポット。(カメラを持つ私の手が揺れ過ぎ。ごめんなさい!)

Dragon's mouth spring. ちょうど竜の口から煙を吐いているように見える。音も、ドラゴンのうなり声みたいなんだけど、聞こえるかな?

イエローストーンレイク。見晴らしのいいピクニックエリアまで来て、用意しておいたサンドイッチのお弁当を広げた。の〜んびりして、気持ちいい。

これはフィッシングブリッジから見たレイク。雨雲がかかり、遠くでは雨が降っているのがわかる。ここを最後に、東側の門を抜けてイエローストーンを後にした私たち。さあ、また一路シカゴへ。イエローストーンを出たのが8月3日の午後4時頃。走り続けてシカゴ到着は5日の午後の予定。

 イエローストーンを後にして、その日は夜ワイオミング州Codyまで行き、そこのKOAでテントを広げて再びキャンプ。(こちら)KOAとは、インターステートと呼ばれる高速道路沿いにあるキャンプサイト。ロードトリップをしている人たちが利用する。モーテルに泊まるより安い。テント持参のみのKOAもあれば、ロッジのあるKOAもある。私たちは、せっかくテントを持っているのだから、KOAに泊まろうよということで初トライ。さすがにこの時は慣れたもので、あっという間に設営できた。笑えたことに、隣のテントのグループがイリノイ州の私たちの隣町から来ていた人たちで、ローカルな地名で盛り上がってしまった。
 この日の夕食はCodyのダウンタウンにある土地のファミレスで。

 8日め(8月4日)〜9日め(5日):私たちが泊まったCodyのKOAは朝食にパンケーキ食べ放題を安くふるまっていたので、そこでまず腹ごしらえ。それから再びシカゴへと向かう。この日は宿泊しないで一晩中走り続ける予定。ああ、アメリカは広いよ。
 ワイオミングはビッグホーンマウンテンを通り抜ける。これがまた美しいのなんのって! イエローストーンも素晴らしかったけれど、ビッグホーンの景観も息をのむほどだった。地層が面白くて、これを観ていたら地学の勉強がしたくなった。
 あまり上手に写真が撮れなかったのだけれど、たとえばこれとか。

 そしてこれは、途中で寄ったガソリンスタンドからの風景。絵に描いたような田舎。

 延々走って夕食の頃にようやくラピッドシティまで戻り、夕食はそこで中華料理。
 夕食後もがんがんがんがん車を走らせる。途中、ところどころエミにも運転してもらいつつ。夜十時頃から明け方近くまでぼぼるパパが運転してくれて、アイオワのエイムズあたりで私とバトンタッチ。ほんとはもっと早く代わるはずだったのだけれど、I-80で工事をしていてややこしかったので、そこを抜けるまではパパが運転してくれた。でも、交代してからは、ぼぼるパパは爆睡。その後5時間あまり、シカゴの自宅に到着するまで、私が運転した。子どもたちもずっと寝ていて、夜も明けて、朝9時過ぎ頃にようやく目が覚め、「シカゴまであと何時間?」 私が、「あと20分よ」と言ったら、みんな歓声をあげていた。
 うちのすぐ近くまで来たところで、マクドナルドに寄って朝食を買い、家に戻ってから食べた。結局予定よりずっと早く、5日の朝に無事帰宅。
 ああ、本当に楽しい旅だった〜!
 いやぁ、ほんとによく運転しましたよ。こんなロードトリップもまた、アメリカでの旅行の楽しみの一つかもね。

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