ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

ケンスキー

 Kensukeという名前は、アメリカ人にはいつも「ケンスキー」(スにアクセント)と発音される。
 それはさておき、先日パパとスキーに行ったときのビデオです。これは到着して間もなくの頃のものだそうで、これを撮影したあと、パパのiPhoneの設定がおかしくなり、その日はそれ以上撮影できなくなっちゃったそうです。

 先日のスキーの話の日記で、コメント欄に「卒倒しそうなことが起きていたらしい」と書きましたが、その秘密がこの2番目のビデオに…(?) ケンはオリンピックを見てスキージャンプにあこがれていて、Wii Sports のスキージャンプでいつも高得点をあげていたので、自分にもできると思い込んでいました。このビデオにあるように、ゆるやかなスロープながらも、ちょっと高くなっている場所があるので、うまくやればきっとジャンプできるはずだと思ったケンは、何度もトライしていました。
 そのとき、パパのiPhoneの設定がおかしくなってしまったため、パパはiPhoneに気を取られ、あげくに、落ち着いて設定を直したいからと、ケンを置いて一人ロッジに入ってしまいました。初心者向けの緩やかなスロープだし、ケンは何度もここを一人で滑っているからちょっと一人にしても大丈夫と思ったらしいです。
 ところが、パパが見ていないときに限って、ケンはジャンプに失敗し、転倒。飛ぼうとして滑りながらかなり無理な姿勢を取ったらしく、背中から落ちたそうです。ケンスケ、そこでしばらくひっくり返ったまま大泣き。(曰く、「泣きながら眠っちゃうかと思った」) しかし誰も助けに来てくれない。仕方がないので自分で立ち上がり、「うまくいかなかったよ」とプリプリ怒りながらロッジのパパのところに行ったそうです。
 スキーから戻ってきた日には転んだ話など全然していなかったのに、次の日になってケンがぽろりと「背中が痛いなぁ。転んでぶつけたからかなぁ…」
 私「転んだの? どんなふうに?」 ケン「え、ジャンプしようと思って飛んだら…」 私、パパに向かって「ケン、どんなふうに転んだの?」 パパ「知らない。見てなかったから」 私「見てなかったぁ? なんでちゃんと見てなかったのよ!?」 パパ「だってiPhoneがおかしくなっちゃったからさ、そっちに気を取られていて…」 ケン「パパはロッジで…」 私「ロッジでぇ? ケンを一人おいてロッジにはいっちゃったの?」 パパ「初心者向けのスロープで、ケンはもう大丈夫だってわかってたからさ」 私「だけど転んだじゃない!大泣きするくらいに!」
 詰め寄る私と、「いいじゃんか、怪我しなかったんだから」オーラ全開でとぼけ続けるぼぼるパパ。
 今回はどうってことなく済んだけれど、スキーなんて大怪我することもあるんだから、ちゃんと見ていてほしかった… でも、まぁね、私もいろいろ考えました。過保護ママから卒業して、二人で好きにやってもらうほうが、多分ケンのためにもいいのかな、と。
 だいたいパパはいつも、私なら絶対できないような大胆なことを子供たちに平気でやらせる。昨日も、みんの運転の練習で、夕方の交通量の多い高速道路を運転させ、教会まで行って帰ってきたらしい。みん曰く、「死にませんように、死にませんように、って、心の中でずっと祈りながら運転した」(苦笑) 思えばエミの運転のときもそうだった。子供の運転練習につき合うときは、パパも命がけだよね。私には絶対にできないと思う。子供のために命をかけられないというわけではないけど、とにかく恐くてできない。何か起きたときに、とっさに適切な指示を出す自信がない。
 「『大胆かつ細心』と『無謀かつ臆病』は似て非なるもの」という言葉を思い出す。「細心にして大胆、慎重にして決断力に富む、これが山下の真価というべきであろう」、マレーの虎と呼ばれた、第二次世界大戦時の将軍、山下奉文についてそう評した人がいたっけ…(高山信武『昭和名将録』芙蓉書房)
 ぼぼるパパは、けっこう「細心にして大胆、慎重にして決断力に富む」と思うので、彼の判断を信頼するしかないなぁ…と思いつつ(でも今いち信頼しきっていないかもw はい、それは私の課題です)。

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