ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

I was blown away

 おととい、教会からある祈りのリクエストのメールがきた。(毎日何通もくる。)
 それは、うちの教会のワーシップリーダーの一人、ジェイとその娘のために、というものだった。ジェイと奥さんのローラは、昨年、中国の孤児院から1歳の女の子を養子縁組にした。二人は不妊のカップルではなく、小学生の二人の男の子がいる。中国に女の子を引き取りにいく前に、教会で皆で彼らのために祈ったのだが、そのとき、この女の子は何らかの障がいを負っているという話しをしていた。でもローラは看護婦なので、ケアもちゃんとできると思う、と言っていた。そのとき、多分どんな障がいなのか説明したと思うのだけれど、英語で病気などの説明をされても私にはあまりピンとこないので、具体的にどういう問題なのかわからなかった。
 おとといのメールをみてわかったのは、その女の子は、直腸や肛門がちゃんと発達しないままに生まれ、現在、簡易な人工肛門をつけている、ということだった。本来なら、その後、何度かにわけて手術をすべきなのに、中国の孤児院は、そこまでしてあげられなかった。そこでジェイとローラは、その子を養子縁組にし、わが子としてアメリカに連れてきて、わが子として自分の保険で治療を受けさせてあげることにしたのだ。
 そのことを知り、私はただただ驚いた。何と言う愛だろう…! その女の子は、ジェイとローラに引き取られたことにより、まさに新しい人生、新しいいのちを与えられるのだ。身体的にも、霊的にも。
 彼らは今日、シンシナティに向かう。そして専門の医師のもとで5〜6時間に渡る難しい手術を受ける。息子たち二人は奥さんの両親に預け、ジェイとローラとその女の子と3人で行くらしい。

 アメリカでは、養子縁組というのは少しも珍しくない。国内からだけでなく、国外の子ども、親とは人種の違う子どもを養子縁組にするケースも、少しも珍しくない。日本人はホモジニアスだし、血のつながりにこだわるのか、養子縁組に対するハードルが高いように思う。しかしアメリカは移民の国だからなのか、異なる人たちが家族として一緒に暮らすことにそれほど違和感がないのかもしれない。そしてそれ以上に、「孤児の世話をする」という聖書の勧めが、一般にも浸透しているように思う。
 それでも、養子縁組をするなら、健康な子どもを希望するのがふつうではないかと思うのに、わざわざ大手術が必要になる子をそうとわかっていて受け入れるなんて… しかも、自分たちが生んだ、ちょうど手のかかる盛りの男の子がすでに二人いるのに。私は本当に驚いた。私なら、絶対にできない。
 これほどまでに、イエスさまが私たちになさってくださったことを体現することがあるだろうか。ジェイは素晴らしいワーシップリーダーで、彼が主を賛美するとき、御霊に満たされているのがよくわかるのだが、ステージの上で賛美リードをしているときだけでなく、毎日の彼の歩みがこんなにも主の愛に満たされ導かれているから、だから賛美するときもあんなに喜びと畏怖に溢れているのか、と納得した。
 私は時々、アメリカのキリスト教やクリスチャンを批判するようなことを言うけれど、一方で、アメリカ人のクリスチャンのびっくりするようなgeneroucityのことは、本当に尊敬している。日本人クリスチャンの間ではなかなか例をみないと思う。こういった養子縁組しかり、多額の献金しかり。世界中で行われている養子縁組のうち、アメリカ人によるものは、全体の半分以上にのぼると聞いたことがある。具体的な数字は忘れてしまったが。


 実は、この祈りのリクエストがきた日の私は、とても落ち込んでいた。悲しくて、不安で、ぼろぼろな気持ちで泣きながら祈っていた。昼の間中、一人でずっと祈っていて、ようやく立ち上がってパソコンに向かったとき、そのメールが入っているのき気づいた。そしてジェイたちの状況を知り、私は吹き飛ばされたような気持ちになった。主が、「Snap out of self-pity」と私に語られた。ジェイたちのしていることに主の偉大さを見て、そして奮い立たされた。私は障がいを持った子どもを海外から養子縁組に迎え入れることはできないけれど、私には私に与えられている重荷や使命がある。自己憐憫になど陥っていないで、立ち上がって自分の重荷を受け入れ、主とともに足を踏み出さなくては、そう思わされた。そしてその直後、昨日お分ちした御言葉が、次から次へと与えられた。

 ああ、ひれ伏して、主の御名を讃えます。

  • ジェイのブログ(あまり更新されてないけど。)女の子の写真が出ています。もし導かれた方がいらっしゃいましたら、彼女(Rainaちゃん)の手術とその後の回復のためにお祈りください。

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