ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

カトリーナ(3)

 昨日教会で聞いた話。Convoy of Hopeという、災害時の援助を主なミニストリーとする団体があり、米国アッセンブリーズオブゴッド教団はそこと提携してさまざまな働きをしている。今回のハリケーンカトリーナでも、大型ハリケーンがアメリカ南部を襲うと分かった時からConvoy of Hopeでは救援物資を詰め込んだトラックを何台も用意して援助に駆けつける備えをしていたらしい。そして一番早いトラックは先週の日曜日、つまりまだカトリーナの直撃が来る前にすでに現地入りし、援助を即座に始めるための体制を整えていたそうだ。他のトラックも、連邦政府の援助よりもはるかに早く、火曜日には現地に向かっていた。
 また、同じくアッセンブリー教団系の団体でRural Compassionという、アメリカ国内の辺境地に届いていくことを目的としたミニストリーもある。彼らも先週木曜日に被災地に4つのチームを派遣し、最低でも2年間そこにとどまり、被災者の援助に務めるそうだ。

 政府の対応の遅さが批判を集めている一方で、民間の人たちは救援のために出来ることを独自に行なっている。中でもすごいと思ったのは、家を失い行き場がなくなってしまった被災者のために、数千、数万の一般の人たちが、住む場所を提供する申し出をしていること。自分の家に空き部屋が一つあるから、小さなご家族ならしばらく住んでもらうことができる、というような感じで、自宅の一室や別荘を申し出たり、あるいは教会がゲストルームを被災者のために提供したり、という具合らしい。たとえばMoveOn という市民団体が立ち上げたHurricaneHousing.orgでは、金曜日の午後の時点ですでに5万件以上のオファーが集まり、その後も1時間に1000件のペースで増え続けているとか。ある人は、自分の家の一室を提供しようと思い、他にも同じことをしてくれる人が見つからないかなとホームページを立ち上げ、呼びかけてみた。数件集まれば良い方かなと思って始めたのが、あっという間に1000件以上のオファーが寄せられたそうだ。(http://www.msnbc.msn.com/id/9175917/ 参照)
 見ず知らずの被災者のために、自宅の一室を提供するって、すごいと思う。期間だってどのくらいになるか分からないのに。こういうところは、アメリカ人の懐の深さをよく現しているなぁと思う。一方で、政府批判は露骨に政治的な争いになってしまっているのは残念だ。ブッシュ大統領にしても、その他の役人さんたちにしても、自分の政治的地位を守るためや中間選挙を意識してではなく、本当に被災者のことを考えて動いて欲しい。被災者の生活が元通りになるまでにはまだまだ時間がかかるだろうけれど、彼らの必要が霊肉共に満たされることを続けて祈りたい。

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