CRと平静の祈り
平静の祈り
神よ、私にお与えください
変えることの出来ないものを受け入れる平静な心を
変えることの出来るものは変える勇気を
そしてそれらを見分ける知恵を
一日、一日を生き、
一瞬、一瞬を楽しみ、
苦しみも、平安へ続く道として受け入れ、
この罪深い世を、自分の願うようにではなく、そのままに受けとめる
あの方がそうなさったように
神の御心に自らを明け渡すのならば
神は全てを善いように変えてくださると信頼しつつ
それによって私がこの世での人生もそれなりに幸せに生き
来るべき次の世ではとこしえに
神と共に最上の幸せを得るように
アーメン
(ラインホルド・ニーバー)
平静の祈りの全文が書いてあるカードをセレブレイト・リカバリーでもらったので、パソコンのモニターの下に貼付けた。これを見ながら毎日この祈りを祈っている。私がこの祈りを訳したのは、いつ頃だっただろう。4年くらい前だったろうか。あの時は、この祈りが自分にとってこんなに意味を持つものになるとは思ってもいなかった。
セレブレイト・リカバリー(CR)に通い始めて今日で五週間。CRでも毎回これを祈る。あと、回復のための12ステップと山上の説教をベースにした8つのリカバリーステップも斉唱する。1回のセッションは初めの40分くらいがワーシップと学びまたは証、それから男女別にリカバリーの分野ごとに分かれてスモールグループでのシェアリング。それから軽いスナックを囲んでみんなでカジュアルな交わり、という流れになっている。今日はある婦人が証されたが、ちょうど3月に東京であったリカバリーセミナーで聞いたような、びっくりするようなパワフルな証だった。幼少の頃からこんなにひどい目に何度もあわされている人がいるなんて!と痛みを覚えつつ驚くと同時に、不思議と自分の人生とも重なる部分があることに気づかされる。他の女性たちも後から同じことを言っていた。"Her story was my story." みんな抱えている問題は違うのに、不思議と共感できる。Relateできる。そして彼女の人生の中で神の御手が力強く働かれたのを見て、希望が持てる。
シェアリングの時間では、一人3〜5分で自分のこと(その日の学びから語られたことや、その週の自分の状態についてなど)を分かち合う。分かち合っている最中はクロストークなしで(つまり、口をはさんではいけない)、みんな、その時々で自分の中にある事をグループの人々と神さまの前に、注ぎ出すようにして話す。活発に話し合うというのでもなく、いわば一週間に一度集まって、5分ばかり自分の話をするだけ、とも言えるのだけれど、不思議とその時その時で、自分が一番外に出す必要のあることを吐き出すことができる。そしてこれは聖霊さまの御業としかいいようがないと思うのだが、その時その時で一番必要な何かをグループから受け取ることができる。クラウド&タウンゼント博士は、『スモールグループから始めよう!」の中で、こういう時間のことを「贖いの時間」と呼んでいたけれど、まさにその通りだ。毎週、CRに行くのが楽しみで仕方がない。私の人生の中で、何か新しいことが始まっていると感じる。