論文完成（ふう〜）
去る１月末日が締め切りだった論文の原稿が、遅れること１０ヶ月、今朝ようやく完成した。昨年のイタリアでのサマースクールでの講義をもとに、SpringerからLecture Notes in Physics seriesの一巻として「地球流体中の輸送」という本を出すことになり、私もその一章を担当していたのだが、筆無精のせいで出版を大幅に遅らせてしまった。編集者さん、ほかの執筆者の皆さん、ごめんなさい。そもそも春になっても何も言ってこなかったので、もう私から原稿を取ることはあきらめたのだろうと思い、勝手に途中で書くのをやめてしまっていたら、９月になって「原稿まだですか」などと急に言われてアワを食ったのだ。
しかし、とりあえず終わってよかった。（じつはまだWordからLaTexに変換するという大作業が残っているのだが。）このような査読なしのレビュー論文というのは、手間がかかるわりには実績としてあまり評価されなかったりするので、そうしょっちゅうは書きたくないのだが、今回は執筆陣も出版社も比較的メジャー路線なので、自分の仕事の集大成として発表するのもよいでしょう。というわけで、同業者の皆様には大変長らくおまたせしましたが、混合理論に関する私の過去１０年間の足跡ということでご照覧ください。９本の論文を個々に読まずとも、これ一本でだいたい話の筋はわかるようになっておりますので、おトクです。
