ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

戻りました!

 今朝、シカゴ時間の午前7時半頃、無事戻って参りました。
 昨日は午後3時半頃にニュージャージーを出発し、その後は食事とトイレ休憩だけで、3人で交代しつつ徹夜で運転した。と言っても、エミが運転したのは日が暮れるまでで、日が暮れてからは私とぼぼるパパだけど。しかも、その3分の2はパパの運転だったかな。
 ずっと順調に来ていたものの、あと1時間弱で家に帰り着くぞと言う時になって、アクシデント勃発。野生の鹿が道路脇から飛び出してきて、うちの車に激突したのだ。夜の暗い時だと、そういう事故はわりとよくある。あの子たち(鹿)は、飛び出してきたあげく、車のライトに目をくらまされて道路の真ん中で固まってしまうので… 私たちも日が暮れる前は、「もし鹿が飛び出してきても、絶対に急ブレーキをかけたり急ハンドルをきったりしないように」と話しながら、いざという時のための心の準備をしていた。実際、夜が明ける少し前には、先行車にはねられて道路に横たわっていた鹿の足を轢いた。それでも、夜が明ければもう鹿が飛び出してくることはあるまいと、油断していた(?)矢先の出来事だった。
 東部時間の午前5時半頃、運転はぼぼるパパ、私は隣でうとうと寝ていた時。突然の「ガシーン」という大きな音と衝撃、それからぼぼるパパの「ヤラレター!」という叫び声で私は目を覚ました。何が起きたのかわからずあっけに取られていると、ぼぼるパパは「鹿だよ、鹿にやられた!」 後部座席で寝ていた子供たちもさすがに全員目を覚まし、たちまち興奮状態。運転席側から激突され、パパがサイドミラーを見るとドアがつぶれていた。斜め前方に鹿の姿が見えたかと思ったら、次の瞬間にはもうぶつかっていたらしい。「怪我をするような事故にならなくてよかったじゃない。車だけで済んで」と言いつつ、そのまま10数分走り続けた。
 しかし、どこからともなく「シャー、シャー」という音がする。「何か引きずっているんだろうか?」「鹿?」「いやだー」と車内は騒然。音の正体を調べるために、次のサービスエリアに入った。
 ぼぼるパパが降りようとしたが、ドアがつぶれていてビクとも動かない。それで助手席側の私が先に車を降りた。鹿の身体が車に引きずられていたらどうしよう…とドキドキしつつ運転席側を見たが、ドアがへこみ、血糊と緑色のものが少しついているだけ。思ったほどのことではなかった。なぁんだと思いつつ席に戻ろうとした時、車の横前方のパネルがなくなって、黒々と中の部品が見えていることに気づいた。さらによく見ると、フェンダー(バンパー?)がはずれてグニャリと曲がって車体の下側に入り込んでいる。それが地面をこすって妙な音をたてていたのだった。車って、こんなにペラペラなものだったのね…
 

 車内のぼぼるパパに外に出てくるよう手招きしても、彼はなかなか出て来ようとしない。現実に直面するのが恐ろしかったのか… 子供たちの方がキャーキャー言いながらでてきて、ぼぼるパパも最後には出てきた。
 サービスエリアに入ってくる他の車は、うちの車を見てさも気の毒そうな顔をしたり、興味津々で覗き込んだり。パパはこのままフェンダーをひきずりながら運転するわけにもいくまいと、ペラペラにはがれた部分を車体下から引っ張り出して、「紐があれば、とりあえず車体に結びつけておけるのに…」
 ちょうどその時、さも気の毒そうに私たちを見ていたおじさんがひもを持って私たちのところにやってきた。「紐がいるんじゃない? 僕は田舎に住んでるからしょっちゅう鹿にぶつかるんだ。かなり大きいのにやられたようだね。警察を呼んで、保険屋に提出するための調書を取ってもらった方がいいよ」 かゆいところに手が届くような助けとアドバイスに感謝感激。ぼぼるパパは早速もらった紐ではずれた部分を車体に結びつけ、私は警察に電話。警察が来て、調書を取って、ようやくそのサービスエリアを出発したのはそれから1時間半後だった。そこから家までは30分ほど。こんなに近くまで来てこんなことになるなんて… と思う一方、事故のあとでさらに何時間も運転するのは辛いので、すぐに家に帰り着けたことに感謝。

 鹿がぶつかってきたのが、エミや私が運転している時でなくて本当に良かった。私やエミだったら、その衝撃にハンドルをとられ、もっと惨事になっていたかもしれない。車がちょっとヘコんだりパーツがはずれたくらいのことなら、旅行の最後に面白い花を添えたくらいに思っておきましょう。これも、笑い話として中村家で楽しく語り継がれるに違いない。(笑)

 というわけで、旅行記録の続きの方は、また後ほど… 

ホーム日記ミルトスの木かげで(最新)