ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

"The Language of God" by Francis Collins

 クリスマスの日に、翻訳が決まった本があることを書きました(こちら)。勘の良い方なら気づいておられたかと思いますが、去年の9月頃から何度か話題に出していたフランシス・コリンズの"The Language of God"です。刊行は、NTT出版さんからになります。五月上旬までに翻訳を完成させ、八月頃には出版できるようにしたいとのことなので、集中してしっかり頑張らなくては。(今回の翻訳は、ぼぼるパパとの共訳でやります。)
 何度も書いていますが、コリンズは国際ヒトゲノム計画のリーダーだった医師・生物学者で、科学と信仰は相容れないものではなく、また別個に区分けしておかないと共存できないというものでもなく、人の中で調和の取れた形で両立させることができると主張します。

 コリンズについて検索していたら、「yukiharaの日記」というブログで、次のような興味深い記事を発見しました。

DNAの二重らせん構造で超有名なワトソンの著書、「DNA」の中にこんな文章があります。

コリンズは、信仰厚い科学者という、きわめて稀な人種に属している。学生時代には「実に不愉快な無神論者だった」という。だが、医学部時代に彼は変わった(*1)。「劣悪な医療環境の中で死と闘い破れていった人たちを見て、人は信仰にすがり、大きな力を得ることを知った」のだ。彼はヒトゲノム計画に、優れた科学のみならず、前任者にはまるで欠落していた精神的側面をも持ち込むことになった(*2)。(「DNA(上)講談社ブルーバックスhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574721/より)

yukiharaによる注

*1:量子力学を専攻していたが、後に進路を変えて医学部に進んだ。「不愉快な無神論者だった」学生時代とは一度目の学生時代。

*2:「前任者」とは、他ならないワトソン自身(^^;

今日、なぜかこの人のことが気になってしょうがなかったのでネットで調べてみました。以下のページをメモ。

1. http://www.achievement.org/autodoc/page/col1int-1(バイクに乗ってる姿がカッコイイ)
2. http://www.pbs.org/wgbh/questionofgod/voices/collins.html

英語なので読むのが大変ですが、ゆっくり読んでいこうと思います(英語の勉強にもなるしね) 。

今の時代、科学者でなくても神さまを信じることは大変なことじゃないかと思います。聖書には科学では説明のつかないような奇跡がたくさん出てくるので、科学者にとってその困難さはなおさらでしょう。なので、こういう一線で活躍している科学者がどういう信仰を持っているか、というのはとても興味深いです。……

 ワトソンは、yukiharaさんも書いておられるように、著名な生物学者です。(半年くらい前だったか、DNAと絡んで人種差別的な発言をして、あちこちで叩かれてましたけど (^_^;;)
 「彼はヒトゲノム計画に、優れた科学のみならず、前任者にはまるで欠落していた精神的側面をも持ち込むことになった」という文章から、ワトソンが、コリンズを科学者として評価しているだけでなく、その品性をも評価し、敬意を表しているらしいのが伺われ、感動しました。科学と信仰の問題というのは、論理的にいかに筋道だった説得力のある議論ができるかという部分を越えて、その人の中から輝き出るキリストの品性があってこそ、それを論じる意味があるのだなと思わされました。

 コリンズに興味のある方は、yukiharaさんがご紹介くださっている英語の記事もぜひご覧ください。
 もう一つ、Wired Visionに掲載されていた記事もリンクします。(これは日本語)

 セキュラーのメディアでも非常に好意的に取り上げられていることに、とても励まされました。

The Language of God: A Scientist Presents Evidence for Belief

The Language of God: A Scientist Presents Evidence for Belief

 この本の中には、「実に不愉快な無神論者だった」コリンズが、いかにして宇宙や生命の創造主の存在を認め、キリストを自分の救い主と認めるに至ったかの証も出てきて大変興味深いです。翻訳のためにもお祈りいただけると嬉しいです。


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